【大分】別府「竹工芸山正」

タグ:

竹工芸山正

老舗の竹工芸専門店です。別府竹細工は、古くは景行天皇がこの地に立ち寄った際にお供の者が良質な竹を発見し、茶碗かごを作ったことが始まりと言い伝えられています。江戸時代には温泉地として栄えた別府に多くの湯治客が集まり、滞在中に使う飯かごなどの日用品がお土産として全国に広まったことで地場産業として発展しました。こちらのお店は何代も続く歴史ある竹細工の専門店として、伝統を守りながらも今の暮らしに馴染む竹製品を長年提案し続けています。

お店の大きな特徴は、店主の確かな目利きによって集められた、作り手の顔が見える作品の数々です。熟練のベテラン職人から、新しい感性を持つ若手作家まで、一人ひとりの作風やこだわりを知り尽くした店主が、その魅力を丁寧に伝えてくれます。かつては農家の副業として作られていた竹細工ですが、明治時代に工業学校が設立されたことで芸術性の高い「工芸」へと昇華されました。店内には、大分県産の真竹(マダケ)を使い、200種類以上もあると言われる緻密な編み技法を駆使して作られた、繊細かつ堅牢な道具が所狭しと並び、訪れる人を竹工芸の深い世界へと誘います。

日常使いとして特に人気が高いのが、熟練の職人が一点ずつ手掛ける竹のバスケットパンかごです。しなやかでツヤのある竹肌は、使い込むほどに深みのある飴色へと変化し、年月を重ねるごとに味わいが増していく「育てる楽しみ」があります。また、年末になると家族の人数分を新調するという常連客も多い竹のお箸は、竹特有の軽さと、食べ物をしっかりと掴める先細りの美しさが両立しており、毎日の食卓に欠かせない定番品として愛されています。

贈り物としても喜ばれているのが、伝統的な編みの技術を活かした竹のアクセサリーです。ピアスやネックレスなど、驚くほど軽く肌なじみの良いアイテムは、洋服にも和服にも合わせやすく、大人の女性を中心に支持されています。また、一輪挿しなどの花器も種類が豊富で、竹の力強い節や美しい曲線を活かしたデザインは、お部屋に置くだけで清々しい空気をもたらしてくれます。さらに、竹の繊維から作られた柔らかな竹布の製品など、伝統的なかご編みにとどまらない竹の多彩な可能性を感じさせる品々が揃っており、自分だけの大切な一品を探すのにこれ以上ない場所です。

お店を訪れる際は、一点ずつ手仕事で作られているため、色合いや形にわずかな個性があることを楽しみながら、実際に手に取って重さや手触りを確認してみるのがおすすめです。

  • 野菜調理器 両刃 2000円
  • 黒竹取箸 1650円
  • 納豆ベラ 730円
  • ランチボックス 3000円
  • 竹の皮 400円
  • 竹盆 7200円
住所 大分県別府市楠町4−9
電話 0977-22-6208

行く前に!見どころ&口コミをチェック

竹工芸 山正 | お土産品店 | 別府温泉の観光・旅行情報サイト 別府たび別府たび ベップツーリズム

別府お土産品店「竹工芸 山正」。かごバッグからキッチン用品、生活雑貨まで、竹工芸品を豊富に取り扱うお店です。アクセス方法など詳しい情報は別府温泉観光情報サイト「別府たび」でチェック。…

カテゴリー: 大分県満島真之介
タグ:
モバイルバージョンを終了