地元大阪の玄関口の一つ、大阪港駅から歩いてすぐの場所に、本格的な江戸前寿司の技と新しい感性が融合した創作寿司 ひかりがあります。ここは、赤酢を使った舎利（シャリ）の深くまろやかな味わいを大切にしながら、独自の創作寿司の世界を繰り広げていらっしゃるお店です。店名の「ひかり」は、店主の故郷である山口県光市にちなんで名付けられたもので、その名には故郷への想いが込められていることが伝わってきます。また、このお店のオーナーは、大阪の食文化を牽引してきた方の一人で、「裏なんば」エリアの立役者としても知られる人物です。飲食店を通して地域を盛り上げたいという強い想いを持つオーナーが、港区の活性化を願いこの創作寿司 ひかりを開いたという背景があり、単なるお寿司屋さんという枠を超えた、街の新たな灯台のような存在となっています。

創作寿司 ひかりを特徴づけているのは、その国際的なおもてなしの心です。大阪港駅という地の利を活かし、海外からのお客様にも心地よく過ごしていただけるように、店主は英語と中国語を、また料理長も英語での会話を習得していらっしゃいます。お客様がカウンター席に座られると、料理長がその日の食材や調理法、そしておすすめの日本酒について、流暢な英語で丁寧に説明されます。言葉の壁を越えた軽快なコミュニケーションは、お客様との間に温かい繋がりを生み、寿司という日本の食文化を深く理解していただくための素晴らしいきっかけになっています。この心配りが、外国人のお客様にも大変人気を集めている理由の一つとなっています。港区が推進する地域プロモーションの会議にも参加されるなど、このお店が地域振興の旗振り役としても大切な役割を果たされていることがわかります。

こちらのお店では、日々の仕入れによって内容が変わるおまかせのコース料理が人気を集めています。季節の移り変わりを感じられる旬の鮮魚や食材を使い、手間を惜しまない丁寧な仕事で、繊細なお寿司と一品料理を提供されています。たとえば、ある時期には、豊かな磯の香りと凝縮された旨みが特徴の岩ガキや、鮮度抜群の鰹など、季節の訪れを告げるようなお料理が楽しめます。素材の良さを最大限に引き出すだけでなく、熟練の職人技で握られるお寿司は、赤酢のまろやかな酸味が効いた舎利と見事に調和し、口の中でふわりとほどけるような感覚を味わえます。

お寿司や一品料理に合わせて、選りすぐりの日本酒が豊富に揃っているのも、このお店の大きな魅力です。料理との相性を大切に、季節ごとに最適な銘柄を厳選されており、日本酒がお好きな方にはたまらないラインナップです。料理長がおすすめするお酒は、美しい切子の徳利とおちょこで提供されるなど、見た目にも風情があり、一杯一杯をじっくりと味わう贅沢な時間を演出してくれます。また、通常のメニューに加えて、春の時期に限定で登場する天保山いなりのような創作的なメニューがあるのも創作寿司 ひかりならではの特色です。伝統的な寿司の技術を基盤としながらも、新しい発想を取り入れた創作性あふれるお料理の数々は、訪れるたびに新鮮な驚きと感動を与えてくれるでしょう。お食事のひとときを、職人さんの気さくな人柄やこだわりが詰まった会話とともに楽しめるところも、多くのお客様に愛されている理由の一つとなっています。