八郎潟駅「GaccoChacco処、道(がっこ茶っこ)」
秋田県の伝統的な漬物「がっこ」を主役にした、心温まる食堂がGaccoChacco処、道です。秋田県の北部にある南秋田郡五城目町の、500年以上の歴史を持つ朝市通り近くに店を構えています。古民家を丁寧に改装したお店は、どこか懐かしくて居心地の良い雰囲気で、2024年5月にオープンして以来、地元の人々や観光で訪れる人に愛されています。店名の「がっこちゃっこ」とは、秋田の方言に由来しており、「がっこ」は漬物、「ちゃっこ」はお茶のことを意味します。漬物を囲みながらお茶を飲み、楽しい会話に花を咲かせるという、秋田で古くから大切にされてきた交流の時間を、現代に再現したいという店主の想いが込められています。
このお店が誕生した背景には、日本の食文化を守りたいという、母と娘の強い決意と愛情が深く関わっています。店主の佐藤香織さんの母、本間ミネ子さんは、長年にわたり五城目町の朝市で自慢の漬物「がっこ」を販売し、多くのファンを持つ名人でした。しかし、2021年の食品衛生法改正により、漬物を販売するには専用の加工所が必要になり、このままでは母の味が途絶えてしまうという危機に直面しました。この状況を受け、香織さんは長年携わってきた福祉の仕事から一転し、母の伝統の味と、それによって生まれる地域の笑顔を守るため、空き家だった古民家を買い取り、食堂とミネ子さんのための専用加工所を併設する形で開業を決意しました。お店の奥には、ミネ子さんが漬物作りに専念できる加工場があり、母娘二代で「がっこ」の味と文化を未来へつなぐという使命を果たしています。また、香織さんが福祉の現場で培った経験は、お店の設計にも活かされています。誰もが心地よく過ごせるように、カウンター席の高さを調整したり、車椅子の方でも使いやすいように手洗いを広くしたりと、細やかな配慮が随所に見られるのも、このお店の大きな特徴です。
GaccoChacco処、道の看板メニューは、今日の定食です。通常は箸休めの脇役である漬物が、この定食では堂々たるメインディッシュとして提供されます。ミネ子さんが、その日の季節や収穫された野菜の状態、そして天候に合わせて味付けを微調整しながら漬け込んだ「がっこ」が、白菜や大根など約50種類ものレパートリーの中から日替わりで数種類並べられます。野菜本来の旨味を活かし、塩加減が計算しつくされた「がっこ」は、単なる保存食の枠を超えた、滋味深い一品です。秋田の暮らしの知恵が詰まった漬物を主役にすることで、地域の豊かな食文化の奥深さを改めて感じられます。
特に楽しいのが、今日の定食における漬物の提供方法です。このお店では、グループで来店されたお客様には、それぞれ違う種類の「がっこ」を盛り付けて配膳するという心遣いをしています。例えば、三名で訪れると、お盆の上にはそれぞれ異なる三種類の漬物が並びます。これにより、お互いの漬物を少しずつ味見し合いながら「これは何の野菜だろう」「この甘じょっぱい味は何かな」といった会話が自然と生まれます。これは、昔ながらの「がっこちゃっこ」の風景を現代の食堂で再現するための工夫であり、食事を通じて人々が交流し、笑顔になるきっかけ作りを大切にしています。また、食堂で提供されているミネ子さん手作りの「がっこ」は、店頭でも販売されています。お店で味わった感動をそのまま自宅でも楽しみたい、大切な人にもこの伝統の味を贈りたいと、多くの方がお土産として買い求めていきます。このように、GaccoChacco処、道は、単に食事を提供するだけでなく、「がっこ」を通じて世代や地域を結び、温かい交流を生み出す、五城目町の新たな文化発信拠点となっています。
- 今日の定食 900円
- がっこ各種 250円~
| 住所 | 秋田県南秋田郡五城目町字上町277-91 |
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