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ギリシャ北西部のイピロス地方に広がるザゴリの文化的景観は、山岳地帯の厳しい自然の中で育まれた、人々の生活と環境が調和した美しい風景です。この地域は「ザゴロチョリア」と呼ばれる約46の小さな伝統的な石造りの村々で構成され、2023年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。山脈の西斜面に沿って点在するこれらの村は、古くから農牧業を基盤としており、その歴史は15世紀に多くの集落が設立されたことにさかのぼります。
この景観の最大の魅力は、山々の地形に適応した独自の「ザゴリ建築」です。村々の家屋は、壁も屋根もすべて地元の石を用いて造られています。薄く平たい石板を重ねてできた屋根が特徴的で、周囲の荒々しい岩肌や深い森の緑に溶け込み、まるで自然の一部のように佇んでいます。村の中心には、大きな教会や公共の噴水がある中央広場が設けられ、そこには地域コミュニティにとって大切なシンボルである歴史的なプラタナスの木がそびえ立っています。さらに、村の周囲は古来より地元の人々によって保護されてきた「神聖な森」に囲まれており、人と自然の密接な関係が今日まで守り継がれている様子がうかがえます。
山深い地域で孤立しがちであった村々をつなぐのは、石畳の道、石造りの階段、そして何よりも象徴的な石造りのアーチ橋のネットワークです。これらの橋や道は、18世紀から19世紀にかけて、地元の石工たちによって丁寧に造り上げられました。深い谷や渓流をまたぐように架かる石橋は、かつて物流や交流のための重要な動脈であり、地域コミュニティの社会的な結びつきを支える政治的・社会的システムとしての役割も担っていました。代表的なものとしては、キポイ村の近くにある三連アーチのプラキダスの三連アーチ橋(カログリコとも呼ばれます)などが有名で、その優美な姿は、いかに当時の建築技術が高かったかを物語っています。
ザゴリの文化的景観を訪れるなら、その壮大な自然景観と石造りの村々をじっくりと堪能するために、2日から3日かけて巡るのがおすすめです。アクセスは、ギリシャ北西部の主要都市イオアニナなどからレンタカーを利用するのが一般的で、山道や連続するヘアピンカーブを走行するため、運転には十分な注意が必要です。この地方を代表する見どころの一つは、世界で最も深い渓谷の一つに数えられるヴィコス渓谷で、ベロイ展望台などからはその息をのむような絶景を眺めることができます。また、ヴラデド村とモノデンドリ村を結ぶ石造りの長い階段、ヴラデトの石段や、いくつもの石橋をめぐるハイキングも人気です。この地域の文化的価値を守る取り組みとして、文化財保護のためにごく少額の手数料が導入される予定がありますので、訪れる際は現地の最新情報をご確認ください。
| 住所 | Monodendri 440 07 ギリシャ |
|---|---|
| 電話 | 2653 022241 |

ギリシャ北西部のエピルス地方、ピンドゥス山脈の西斜面に沿って広がるザゴリ村は、およそ45の伝統的な村々で構成されています。ザゴリとはスラヴ語で「山の向こう」を意味し、何千年も前から人が住んでいましたが、高山地域であるため、人の移動は困難でありました。伝統的な村に関してはおそらくビザンツ帝国の時代からあったとされていて、世界遺産に登録されている現在のような村は、オスマン帝国の時代からとされています。18世紀から19世紀にかけては、地元の職人がアーチ状の橋を建設するなど、インフラ設備を強化しました。また、田園風景も素晴らしく、文化的景観が認められています。世界遺産には45の村のうち、保存状態が良好な20の村が登録されています。…