東伏見稲荷神社
東伏見稲荷神社は、東京都西東京市にあり、「関東のお稲荷さん」として親しまれている、朱色が印象的な神社です。
この神社の始まりは、昭和4年(1929年)にさかのぼります。明治維新後、東京が日本の首都になり、関東地方に住む稲荷信仰を持つ方々の間で、京都の伏見稲荷大社の分霊を東京でもお迎えして、参拝できるようにしたいという強い願いが大きくなりました。この熱意に応える形で、京都の伏見稲荷大社の協力によって創建されたのです。ご鎮座にあたり、当時の西武鉄道が広大な土地を無償で提供し、建立費用の一部も援助したというエピソードも残っています。創建と同じ昭和4年には、最寄りの西武新宿線の駅名も「上保谷駅」から「東伏見駅」に改称されました。さらに、1966年(昭和41年)の住居表示変更の際には、周辺一帯の地名も「東伏見」となり、文字通り、お稲荷さんがこの土地のシンボルとして深く根付いていることがわかります。神社の名前は、京都の伏見稲荷大社から見て東(東京)に位置することから名付けられたと言われています。
ご祭神は、衣食住の大祖神で農業の守護神でもある宇迦御魂大神(うがのみたまのおおかみ)さま、海陸の道路を守り、人々の行いを良い方向に導く佐田彦大神(さだひこのおおかみ)さま、そして歌舞音曲に信仰が篤く、長寿や愛嬌の神さまでもある大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)さまの御三座です。これらを総称して「東伏見稲荷大神」と呼んでおり、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、良縁祈願など、大変幅広いご利益をいただけるとして、関東一円から多くの参拝者が訪れます。
東伏見稲荷神社の大きな特徴の一つは、神社の裏手にある「お塚」と呼ばれる場所です。これは、京都の伏見稲荷大社の稲荷山(通称「お山」)を模して作られたもので、百を超える朱色の鳥居が連なる光景は圧巻で、「東京の千本鳥居」とも呼ばれています。鳥居のトンネルをくぐりながら進むと、稲荷祠16社と祖霊社を合わせた18社の境内社があり、それぞれに異なるご神徳をいただくことができると言われています。境内には、稲荷大神のお使いであるお狐さまの像が数多く鎮座しており、一体一体の表情が豊かで、玉や鍵、巻物など、くわえているものが違うところをじっくりと眺めて歩くのも楽しみの一つです。また、青空に映える朱色の拝殿は「新東京百景」の一つにも選ばれており、その美しさは地域を代表する景観となっています。
参拝や観光で訪れる際には、公式情報として、お守りや神札の授与、ご祈祷の受付時間が朝9時から夕方16時まで、また神社の閉門時間が夕方17時と決まっていますので、時間にゆとりをもってご参拝ください。特に、16時30分には境内の駐車場入口が閉鎖されますので、お車でお越しの際は特に注意が必要です。最寄りの東伏見駅からは徒歩で7分ほどですが、道中には鳥居が目印となるため、ゆっくりと街の風景を楽しみながら向かうことができます。東伏見稲荷神社は、地域の信仰の中心として、また美しい朱色の景観を持つパワースポットとして、多くの人々に愛され続けています。
| 住所 | 東京都西東京市東伏見1丁目5−38 |
|---|---|
| 電話 | 042-461-1125 |
