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黒磯駅のすぐそばで、那須の食材と国産小麦を生かした薪窯焼きのピッツァを楽しめるお店がPizzeria Pico(ピッツェリア ピコ)です。黒磯駅前でベーカリーKANEL BREADなどを手がける株式会社TANZENが、2022年に始めたピッツェリアです。店を手がける岡崎哲也さんは、旅で訪れた黒磯の自然や街の空気に惹かれて移り住み、2013年にKANEL BREADを開店。その後、カフェや菓子工房などへ活動を広げ、食を通して黒磯の魅力を伝えてきました。Pizzeria Picoもその流れから生まれた一軒で、グレーを基調とした外観と天井の高い明るい店内、奥に据えられた窯が印象的です。
大きな特徴は、ベーカリーで培った小麦の扱い方と、那須の酪農を結びつけていることです。ピッツァ生地には栃木県産を含む国産小麦をブレンドし、小麦そのものの香りを引き出しながら、もちっとした食感とのどごしのよさを大切にしています。さらに、店とパン工房の間には小さなチーズ工房があり、地元・那須塩原の生乳を使った自家製モッツァレラチーズを手作りしています。チーズ作りで生まれるホエイもパン作りへ生かされ、生乳をできるだけ無駄なく使う仕組みが整えられているのも興味深いところです。那須の酪農、チーズ、パン、ピッツァがひと続きになった、土地とのつながりを感じられる取り組みです。
ピッツァでは、シンプルなマルゲリータが店の持ち味を知るのにぴったりです。薪の炎で一気に焼き上げた生地に、みずみずしいモッツァレラ、トマト、バジルを合わせることで、小麦とミルクそれぞれの風味が素直に伝わります。開店当初には地元のチーズ工房のモッツァレラを使った森のマルゲリータも親しまれ、その後は地元の生乳を使った自家製モッツァレラ作りへと発展しました。季節の野菜やハーブを取り入れたピッツァもこの店らしく、那須の畑で育った素材を、その時季ならではの組み合わせで味わえるのが魅力です。
ピッツァだけでなく、野菜をたっぷり使ったサラダや手打ちのタリアテッレなど、季節に合わせた料理も楽しめます。過去にはズッキーニとミントを組み合わせた手打ちパスタや、ディルとアスパラガスを使ったピッツァなども登場しており、地元の野菜やハーブを積極的に取り入れる姿勢がうかがえます。ピッツァを主役にしながら前菜やパスタを組み合わせれば、那須の農産物や乳製品の豊かさを幅広く味わえます。黒磯駅前という立ち寄りやすい場所にありながら、単に本格的なピッツァを焼くだけではなく、那須という土地の小麦、生乳、野菜を1枚のピッツァへつなげていることが、Pizzeria Picoならではの魅力です。
| 住所 | 栃木県那須塩原市本町5-2 |
|---|---|
| 電話 | 0287-74-3923 |
那須の大地のにぎやかなテロワールをほがらかに歌い出すような、太陽の光が育んだみずみずしい食材たちのいのちがきらめくような、もちっとした食感とするっとしたのどごしに全身の細胞が歓喜するような、そんなピッ……