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沖縄本島北部から古宇利大橋を渡った先、古宇利島の自然をできるだけそのまま感じながら過ごせる、「泊まれる庭」をテーマにした宿です。YAWN YARD Kouri Islandは2024年9月1日に開業した全8室のヴィラタイプの宿泊施設で、海に近いseaと、高台側のhillという2つのエリアに分かれています。建築設計を手がけたのは、建築家・長坂常さん率いるスキーマ建築計画です。沖縄の強い日差しをやわらげる大きな屋根の下に、寝室や半屋外のダイニング、庭などをゆるやかにつなぎ、室内と屋外を行き来しながら過ごせる造りにしています。2024年に完成した木造平屋の建築で、観光地らしい華やかな装飾を重ねるのではなく、風や光、植物、地形そのものを滞在の中心に据えているのが大きな特徴です。
各ヴィラでは、庭そのものがリビングのような役割を担っています。海風が通り抜ける寝室や屋外に近い食卓、小さなプールなどがひと続きになり、暑くなれば水に入り、夕方には椅子を好きな場所へ動かして西の海に沈む夕日を眺めるなど、その日の天候や気分に合わせた過ごし方ができます。庭はおよそ100㎡で、すべて西向き。琉球石灰岩のカウンターや赤レンガのローテーブルなど沖縄の素材も取り入れ、家具づくりにも地元の作り手が参加しました。建物だけを完成させるのではなく、沖縄の木材や琉球レンガ、石灰岩、植生まで含めて土地になじませようとした設計です。庭ではハーブや島野菜など年間10〜30種類ほどの植物も育て、料理や飲み物に使っています。
食事も、この宿を印象づける大切な要素です。レストランへ移動するスタイルではなく、食事はそれぞれのヴィラへ運ばれ、半屋外のダイニングで庭や風を感じながら味わえます。料理の軸にあるのは、沖縄で受け継がれてきた「食べたものが身体になる」というクスイムンの考え方です。近隣の畑や海から届く食材、島野菜、海藻、魚介、庭のハーブなどを季節に合わせて取り入れ、沖縄の家庭料理の知恵を現代の食卓へつないでいます。春は島野菜、夏は果物、秋冬にはマグロやエビなど、季節によって内容が変わるため、島の風景と食事が自然につながって感じられます。
朝を代表する料理が古宇利島の朝です。琉球王朝時代の宮廷料理にもつながる菜飯「セーファン」をもとに、古宇利島産もずくを主役に組み立てた朝食で、塩と麹を軸に素材の持ち味を生かしています。ひと椀の中で味を変えながら楽しみ、最後はやんばる若鶏と鰹の出汁を加えてお茶漬けのようにいただく仕立てです。夕食では島豚とクレソン鍋の夕食をはじめ、肉と魚を取り入れた料理や、島野菜を中心にした菜食の献立も用意されています。沖縄料理をそのまま再現するのではなく、島で暮らす人々の食文化や身近な食材を手がかりに、この庭で食べる意味まで組み立てているのがYAWN YARD Kouri Islandらしさです。
古宇利島は車なら15分ほどで一周できる小さな島で、宿の周辺にも静かな海や集落の風景が残っています。YAWN YARD Kouri Islandでは観光スポットを次々と巡るより、夕日の時間に合わせて庭へ戻り、夜はプールや食卓でゆっくり過ごし、翌朝は早起きして近くのビーチへ向かうような滞在が似合います。
| 住所 | 沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利1837 |
|---|---|
| 電話 | 0980-56-1128 |

YAWN YARD(ヨーン・ヤード)沖縄古宇利島にある「泊まれる庭」
あくびの庭。光と、緑と、水と、人々の営みからまっさらな視点で泊まれる庭をつくる。この土地に、まだだれも知らないくつろぎがあるとしたら。|沖縄古宇利島「泊まれる庭」YAWN YARD(ヨーン・ヤード)…

YAWN YARD Kouri Island 古宇利島の自然と一体となった、海を眺めるプライベートヴィラ