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東京・上野の不忍池近くに店を構える「洋食 黒船亭」は、明治時代から続く食の歴史を受け継ぐ洋食レストランです。JR上野駅の不忍口から徒歩約4分、中央通り沿いのキクヤビル4階に店を構えています。フランス料理の技術を生かしながら、日本人の味覚や食文化に寄り添った洋食を追求し、ハヤシライスやビーフシチューなどの親しみ深い料理を丁寧に作り続けています。
その歴史は1902年(明治35年)、初代・須賀惣吉が上野公園の麓で料亭「鳥鍋」を開いたことに始まります。1917年(大正6年)には、現在の店舗がある場所に「カフェ菊屋」を開業。当時は珍しかった輸入酒やオードブル、ハヤシライスなどを揃え、洗練された大正モダンの雰囲気で人々を迎えました。その後も中華料理店やフランス料理店など、時代に合わせてさまざまな飲食店を営み、1986年(昭和61年)に三代目の須賀光一が「レストランキクヤ」を改装。「洋食 黒船亭」として新たなスタートを切りました。
黒船亭が大切にしているのは、フランス料理を基本としながら、日本人の主食であるご飯によく合う料理を作ることです。食材の選び方から下ごしらえ、ソースの仕込みまで手間を惜しまず、伝統的な調理技術を守っています。とりわけ洋食の味を支えるデミグラスソースは、1週間以上の時間をかけて仕上げる自慢の一品。素材をじっくり煮込んでは丁寧に裏ごしする工程を重ね、奥行きのあるコクとなめらかな口当たりを引き出しています。
看板料理の「ハヤシライス」は、大正時代のカフェ菊屋から受け継がれてきた歴史あるメニューです。長い年月をかけて改良されたレシピには、丹念に仕込んだデミグラスソースを使用。トマトピューレのやわらかな酸味が濃厚なソースの味を引き立て、ご飯と一緒に食べることで、そのおいしさがいっそう際立ちます。フランス料理の技術と日本の食文化が結びついた、黒船亭を象徴する料理といえます。
もうひとつの名物が「ビーフシチュー」です。じっくり煮込んだ牛肉に、時間をかけて仕上げたデミグラスソースを合わせた本格的な味わいが特徴。赤ワインの風味を生かした「タンシチュー」も人気の料理です。肉料理では、デミグラスソースをかけた「ハンバーグステーキ」も定番のひと皿。洋食ならではのソースのおいしさを存分に楽しめます。
そのほかにも、海老を使った熱々の「エビグラタン」、昔ながらの「オムライス」、丁寧に仕込んだ「ロールキャベツ」など、世代を問わず親しまれる洋食が揃います。スープにもこだわりが感じられ、素材本来の風味を生かした「ポタージュスープ」は、甘みを控えた飽きのこない味わいに仕上げています。
落ち着いた雰囲気の店内には花が飾られ、窓からは上野の街並みを眺めながら食事を楽しめます。気軽なランチから家族での食事、記念日のディナーまで、さまざまな場面で利用できるのも魅力です。周辺には上野恩賜公園や不忍池、美術館、博物館などが集まり、文化施設を巡る散策と組み合わせるのにもぴったり。明治から大正、昭和、そして現代へと受け継がれてきた上野の食文化を、ひと皿の洋食から味わえるお店です。
| 住所 | 東京都台東区上野2-13-13 キクヤビル 4F |
|---|---|
| 電話 | 050-5868-6412 |
洋食 黒船亭|Kurofunetei 上野駅不忍口徒歩4分の洋食レストラン
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