創業1948年（昭和23年）という長い歴史を刻む、まさに地域の胃袋と心を満たし続けてきた名物食堂です。
戦後の食料難の時代に、「幸せになってほしい」というお客さんの温かい一言から「ハッピー食堂」と名付けられたという逸話は、この店が単なる食事処ではなく、人々の生活に寄り添い、希望を与えてきた存在であることを物語っています。
その温かい黄色い外観は、まるで富山市の街角を明るく照らす灯台のよう。一歩足を踏み入れれば、時が止まったかのような懐かしい雰囲気が広がり、地元の人々はもちろん、観光客も誰もが安心してくつろげる、アットホームな空間が広がっています。
ハッピー食堂の最大の魅力は、その豊富なメニューと、昔ながらの変わらない味が織りなす「大衆食堂の真髄」にあります。
中でも、多くの常連客が「これぞハッピー食堂の顔」と口を揃えるのが、特製の「チャーシュー丼」と「焼きそば」です。
チャーシュー丼は、角切りにされたやわらかいチャーシューがご飯の上にたっぷりと乗り、さらに目玉焼きが二つ添えられたボリューム満点の一品。
特製のタレとチャーシューの旨味がご飯と絡み合い、一口食べれば誰もが「幸せ」を感じるでしょう。
また、独自のどろっとしたソースが特徴の焼きそばは、一度茹でてから炒めることで生まれるモチモチとした麺の食感がたまらない逸品。
シンプルながらも奥深い味わいは、まさに「ソウルフード」と呼ぶにふさわしいものです。
カツカレーやオムライス、定食類も充実しており、その日の気分や好みに合わせて様々な味を楽しむことができます。