金山駅からほど近い路地裏にあり、“とんやきの聖地”と言われる知る人ぞ知るお店です。
ディープでレトロな佇まいながら、扉を開けばそこは、豚肉の奥深き魅力を存分に味わえる至福の空間が広がっています。
この店が長年にわたり、名古屋の呑兵衛たちを惹きつけてやまない理由は、徹底された素材へのこだわりと、その素材を最大限に活かす熟練の技にあります。
代名詞ともいえる「とんやき」は、豚の様々な部位を絶妙な焼き加減で提供する逸品です。
新鮮な豚肉を独自のルートで仕入れ、外はパリッと香ばしく、中はジューシーに仕上げる職人技はまさに芸術。
レバー、心臓、サガリ、シロといった定番部位はもちろんのこと、それぞれの部位が持つ個性を見極め、最高の状態で提供されます。
味付けは塩、生姜醤油、そして特製の甘辛いタレの三種類から選べますが、特に豚肉の旨みを引き立てる甘めのタレは、多くの常連客が絶賛する「石田屋」ならではの味わいです。
そして、「とんやき」と並び称されるのが、名古屋名物の赤味噌でじっくり煮込まれた「もつ煮」です。
真っ黒で濃厚な味噌だれがしっかりと染み込んだもつは、とろけるような柔らかさ。
豆腐やこんにゃくといった定番の具材に加え、珍しい「血管」なども提供されており、その独特の食感がクセになると評判です。
この味噌どては、ビールや日本酒との相性も抜群で、箸が止まらなくなること請け合いです。