山形県鶴岡市の三瀬エリアにある「中華そば処 琴平荘」は、全国のラーメンファンがこぞって訪れる人気の名店です。もともとは、日本海に面した三瀬海岸のそばに建つ温泉旅館「琴平荘」として、1965年に創業いたしました。旅館は夏の海水浴シーズンには賑わうものの、冬の期間は閑散としてしまうのが悩みだったそうです。そこで、大のラーメン好きだった旅館のオーナーが、冬場の集客対策として、2002年11月から旅館の宴会場を使い、昼間だけ中華そばの提供を始めました。これが「中華そば処 琴平荘」の始まりです。旅館業の休業期間を活用し、毎年10月1日から翌年5月31日までの期間限定で営業するというスタイルが定着し、今では山形を代表する「幻の中華そば」と呼ばれるようになりました。旅館として営業していた頃に比べ、ラーメン店としての評判が広がり、遠方からもお客様が訪れるようになったため、現在はラーメン専門店として冬期のみの営業を続けていらっしゃいます。

このお店の大きな特徴は、その味わいを追求するために試行錯誤を繰り返したという自家製麺とスープの絶妙なバランスです。特に自家製麺は、健康への配慮から保存料を一切使用せず、かん水も極力控えめに作られています。数種類の粉の配合や水の量、熟成させる温度まで細かく調整し、個性的な食感と風味を生み出しているそうです。スープは鶏がらベースに、日本海に面した庄内地方ならではの素材であるトビウオの焼き干しや天日干しのスルメイカなどの魚介出汁を合わせた、むかし懐かしい淡麗醤油味です。動物系と魚介系それぞれの出汁を別々に取り、最後に合わせることで、互いの旨味を引き出しつつ、臭みのない、洗練された一杯が完成するのですね。

看板メニューは、その魚介系の旨味と醤油の風味が際立つ中華そばです。初めてのお客様には、すっきりと優しい味わいの「あっさり」が特におすすめされています。麺の量は240gとボリューム満点ですが、お客様の好みに合わせて麺の硬さや薄口などの調整にも対応してくださいます。また、あっさりと並んで人気なのが「こってり」です。こちらの中華そば（こってり）は、あっさりスープに鶏油（ちーゆ）などの油を多めに加え、コクと深みをプラスした濃厚な味わいです。むかし懐かしい淡麗スープをベースにしながらも、あっさり、こってり、と異なる味わいを楽しめるのが魅力です。

さらに、お肉好きの方には、厚切りのチャーシューが5枚入るチャーシューメンもございます。スープの旨味を吸ったしっとり食感のチャーシューと麺、スープが絡み合い、食べ応えのある贅沢な一杯です。平日の特定日には、麺の量が330gになるサービスがあることも、地元のお客様に喜ばれています。山形県はラーメンの消費量が多い「ラーメン王国」としても知られていますが、その激戦区の中でも「琴平荘」はトップクラスの人気を誇っています。冬季限定営業のため、なかなか食べられないことから「こんぴら詣で」と呼ばれ、遠方からこの一杯を目指して訪れる方も多いのですね。

【スーパーJチャンネル　山形　鶴岡　琴平荘】激ウマラーメンが食べられる山奥ってどこにあるの？お取り寄せもできる？　2019/3/5放送
【帰れマンデー見っけ隊 鶴岡 琴平荘】全国から100人以上の行列ができる中華そばのお店は？2019/10/14放送
【情熱大陸 鶴岡 琴平荘】掛神淳 3時間待ちの行列ラーメン店は？お取り寄せも！2020/1/5放送
【世界の果てまでイッテＱ 中華そば処 琴平荘】イモトジャパンツアー 絶品中華そばのお店？2021/3/7放送
【浜ちゃんが！】#丸山桂里奈 オススメ 琴平荘『中華そば 塩』お取り寄せ・通販情報2022/7/6放送
【YOUは何しに日本へ】鶴岡の冬季限定レジェンドラーメン店『中華そば処 琴平荘』山形のご当地ラーメンを食べ尽くす旅 2024/4/15放送
【#マツコの知らない世界】ヤンキーラーメンの世界 紹介されたおすすめリスト 2024/12/17放送でも紹介