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新潟県の中央部にそびえる弥彦山の麓にあります彌彦神社は、地元の方々から「おやひこさま」と親しまれている、大変由緒ある神社です。彌彦神社の歴史は非常に古く、創建から2400年以上もの昔にさかのぼると伝えられており、日本で最も古い歌集である『万葉集』にもその名前が詠まれています。ご祭神は、天照大御神のひ孫にあたる天香山命(あめのかごやまのみこと)さまです。天香山命さまは、越後(現在の新潟県)の土地を開拓し、人々に漁業や稲作の技術を教えられたと伝わる、この地域の文化や産業の基礎を築いた神様として、古くから厚く信仰されてきました。社伝によりますと、和銅4年(711年)には、神社の領域が広げられ、社殿が整備された記録が残っています。明治45年(1912年)には、門前町からの火事により社殿が焼けてしまいましたが、大正5年(1916年)に東京帝国大学教授であった伊藤忠太氏の設計によって再建されました。
彌彦神社には、ここでしか体験できない特別な魅力がたくさんあります。まず、全国でも珍しい「二礼四拍手一礼」という独自の作法で参拝します。心を込めて手を合わせる時間は、きっと旅の良い思い出になるでしょう。また、彌彦神社の裏にはご神体である弥彦山がそびえ、その山頂には奥宮として彌彦神社御神廟(ごしんびょう)が鎮座しています。こちらには、ご祭神の天香山命さまと、その妃神である熟穂屋姫命(うましほやひめのみこと)さまがお祀りされています。夫婦の神様がいらっしゃることから、縁結びや良縁成就にご利益があると広く知られ、恋愛のパワースポットとしても人気があります。境内を歩くと、可愛らしい鹿たちがのんびり暮らす鹿苑(しかえん)を目にすることができます。この鹿たちは、万葉集にも歌われた「神鹿」として、古くから彌彦神社にゆかりが深い動物たちとして大切にされています。彌彦神社へ向かう道の途中には、両部鳥居という珍しい形式で、日本一の高さを誇る大鳥居が迎えてくれます。高さ約30メートルもあるその姿はとても雄大で、訪れる人をきっと驚かせることでしょう。
境内には、他にも心惹かれる場所がたくさんあります。拝殿の手前にある重軽の石(おもかるのいし)は、「火の玉石」とも呼ばれており、願い事を心に思い浮かべながら持ち上げると、その重さの感じ方で願いが叶うかどうかを占うことができると言われています。御手洗川に架かる美しい玉ノ橋は、神様だけが渡ることを許された橋で、一般の人は渡ることはできませんが、その荘厳な佇まいを見るだけでも神聖な気持ちになれます。また、上杉謙信の祈願文をはじめ、刀剣や書画など、神社に古くから伝わる貴重な宝物を展示している宝物殿もあります。ここでは、新潟県ゆかりの芸術家や文化人の作品も鑑賞することができます。
彌彦神社を訪れた際には、周囲の豊かな自然と文化に触れるのも楽しみの一つです。神社の奥から弥彦山の八合目付近まで、約5分間の空中散歩が楽しめる弥彦山ロープウェイが出ています。山頂からは、広々とした越後平野や美しい日本海、そして遠く佐渡ヶ島まで見渡せる360度の大パノラマが広がり、訪れる人々に感動を与えてくれます。特に夕暮れ時の景色は息をのむほど美しいと評判です。秋の深まる11月上旬から下旬にかけては、彌彦神社の境内で「弥彦菊まつり」が開催されます。この菊まつりは、全国でも有数の規模を誇る菊花の祭典で、一本の茎から数百もの花を咲かせた大菊の数咲きや、古典菊、盆栽など、丹精込めて育てられた色とりどりの菊が境内を埋め尽くします。中でも、毎年テーマを変えて作られる約3万本の挿芽小菊による大風景花壇は圧巻の美しさです。さらに、彌彦神社からロープウェイ山麓駅へと続く道には「万葉の道」と呼ばれる散策路があります。ここでは、杉木立に囲まれた清々しい空気の中、日本最古の歌集『万葉集』に登場する弥彦山に自生する約60種類の植物を見ながら、ゆったりとお散歩を楽しむことができます。
| 住所 | 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2887−2 |
|---|---|
| 電話 | 0256-94-2001 |

「おやひこさま」と親しまれ、越後開拓の祖神にして起死回生の神である天香山命(あめのかごやまのみこと)を奉祀する越後一宮彌彦神社の公式サイトです。…