【#新美の巨人たち】新潟県魚沼市 西福寺(開山堂)越後のミケランジェロ 石川雲蝶の天井彫刻『道元禅師猛虎調伏の図』2025/4/12放送

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赤城山 西福寺

新潟県魚沼市の山あいにひっそりと佇む「赤城山西福寺(せきじょうさんさいふくじ)」は、室町時代後期の1534年に開創された曹洞宗の古刹です。
この寺は、曹洞宗の開祖である道元禅師が修行中に猛虎を調伏したという伝説が残る霊地であり、
江戸時代後期に活躍した天才彫刻師・石川雲蝶(いしかわうんちょう)による絢爛豪華な彫刻群で知られています。
特に、本堂の隣に位置する開山堂には、雲蝶の卓越した技術と独創的な意匠が凝らされた作品が数多く残されており、
「越後日光開山堂」とも称されるほどの見事さです。

西福寺の創建は1534年(天文3年)、波多野義重が開基となり、芳室祖春を開山として天台宗の寺院として始まりました。
その後、曹洞宗に改宗され現在に至ります。
寺に伝わる道元禅師の猛虎調伏の伝説は、禅師が天童山への行脚の途中、山中で虎に襲われた際、
手にした杖(拄杖)を投げつけ座禅を組むと、杖が龍に変身して禅師を守ったというものです。
この伝説にちなみ、寺には龍の彫刻も多く見られます。

そして、西福寺を語る上で欠かせないのが、江戸時代の彫刻師・石川雲蝶の存在です。
文化11年(1814年)に江戸で生まれた雲蝶は、三条で活躍していたところ、
開山堂を建立した当時の住職、蟠谷大龍(ばんおくだいりゅう)和尚に招かれ、39歳でこの地にやってきました。
開山堂の内部はもちろん、向拝や堂内には、雲蝶による彫刻、絵画、漆喰細工など、数々の作品が所狭しと施されています。

中でも圧巻なのは、開山堂の天井一面に施された大彫刻「道元禅師猛虎調伏の図」です。
透かし彫りの繊細さと極彩色の鮮やかさは、見る者を圧倒し、その迫力に息を呑むほどです。
虎を追い払う龍の力強さ、そして禅師の静謐な佇まいが、見事に表現されています。
また、開山堂の向拝の彫刻も見逃せません。中央破風には鳳凰が天に舞い、烏天狗が守護し、想像上の動物たちが重厚な質感で迫ってきます。
獅子や象、烏天狗などの眼球にはガラスが使われており、その細部にまでこだわった技巧は、まさに圧巻の一言です。
これらの雲蝶の作品は、日光東照宮の彫刻にも劣らないとも評され、「越後日光開山堂」と呼ばれる所以です。

住所 〒946-0033 新潟県魚沼市大浦174番地
TEL 025-792-3032

ホームページ

赤城山西福寺|越後日光開山堂|SEKIJYOSAN SAIFUKUJI

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西福寺(開山堂) | 魚沼市観光協会

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