独創的かつ奥深い味わいで、多くのラーメン愛好家を魅了し続ける名店です。
奥深いスープと自家製麺が織りなすハーモニーは、一度味わえば忘れられない感動を与えてくれます。
ラーメンの真髄は、手間暇かけて作られるスープにあります。
豚骨をベースに、丸一日半もの時間をかけて強火でじっくりと煮込み、さらに野菜や果物を加えることで、力強くも甘みのある独特の味わいを生み出しています。
この濃厚ながらも全くしつこさを感じさせないバランスの取れたスープは、まさに職人技の結晶と言えるでしょう。
中でも、その丁寧な仕事ぶりが際立つのが「塩ラーメン」です。クリアでありながらも奥深いコクがあり、スープ本来の旨味が存分に引き出されています。
さりげない柚子の繊細な香りが食欲をそそり、一杯を最後まで飽きさせない工夫が凝らされています。
麺にも並々ならぬこだわりが見られます。開店した当初から、試作が繰り返されてたどり着いたという特注の中太ストレート麺は、つるつるとした喉越しとモチモチとした食感が特徴で、濃厚なスープによく絡みながらも麺自体の存在感をしっかりと主張します。
最近では、全粒粉の細麺も新たに加わり、麺の選択肢が増えたことで、より様々なスープとの相性を楽しむことができるようになりました。
具材もまた、すべて手作りの豪華さです。とろとろに柔らかく煮込まれた大きなバラ肉のチャーシューは、口の中でとろけるような至福の味わい。
味が染みた半熟の味玉、丁寧な仕事が光るメンマ、そして季節によって変わる新鮮な青菜が、ラーメン全体に彩りと奥行きを与えています。
特に、ネギと一緒にちょこんと乗ったサクラエビは、春の訪れを感じさせるような季節感あふれる一品で、細部にまで行き届いた店主の心遣いが感じられます。