1952年から、昭和の時代から60年以上にわたって鶯谷のこの地で営業を続けてきた珈琲専門店です。
ガラス張りの木製ドアに落ち着いた配色の外観は、まさに昭和の純喫茶そのもので、暗くなると温かみのあるオレンジ色のライトが道行く人を優しく照らします。
店内に足を踏み入れると、木製の壁に革張りのソファー、レトロなシュガーポットに電球色のブラケットライトが配された空間が広がっています。
狙ったレトロではなく、昔から変わらないこのままの姿を保ち続けているのが、この店の大きな魅力です。

氷屋さんから毎日氷を届けてもらっているという、アイスコーヒーには、その氷屋さんの氷が使われており、冷蔵庫も氷で冷やす昔ながらの氷冷蔵庫を使用しているそうです。
アイスコーヒーは、昔ながらの純喫茶らしい心遣いを感じさせる一品となっています。
丁寧に淹れられたコーヒーは、まろやかで深みがあると評判で、この味を求めて訪れる常連客も少なくありません。
モーニングセットは、厚切りのトーストにゆで卵とサラダが付いたセットで、地元の方々に長年愛されています。
トーストは香ばしく焼き上げられ、シンプルながらも丁寧な仕事が光る一品です。
またホットサンドも提供しており、軽食として人気があります。店内はかなり年季が入っていますが、その味わい深い空間こそが、この店の魅力でもあります。
昭和レトロな時間の流れを感じることができる貴重なお店です。