【栃木】宇都宮「鶏そば HIBARI」

東武宇都宮駅から歩いてすぐの場所にある「鶏そば HIBARI（ヒバリ）」は、鶏の旨味を極めたラーメンと、居酒屋のようなサイドメニューが楽しめる専門店です。鶏白湯（とりぱいたん）や鶏清湯（とりちんたん）、つけ麺まで、徹底して鶏出汁の魅力を追求した一杯は、地元の方はもちろん、宇都宮を訪れる多くのラーメンファンに愛されています。丹念に時間をかけて煮込む鶏スープは、体の芯までじんわりと染みわたる、まさに「鶏の恵み」とも呼べる凝縮された味わいが自慢のお店です。店内は清潔感があり、ラーメン店としてはスタイリッシュでお洒落な雰囲気も魅力の一つで、女性お一人でも気軽に立ち寄りやすいと評判を集めています。

このお店の一番の特徴は、何といってもスープの仕込みにあります。看板メニューにも使われる鶏白湯スープは、丸鶏と野菜を8時間以上かけて丁寧に炊き上げ、濃厚な旨味だけを抽出しています。その仕上がりは、まるでフレンチのポタージュのようにまろやかでクリーミーな舌ざわりで、独特のコクと深みが麺にしっかりと絡みつきます。濃厚なスープを最後まで飽きずに楽しめる工夫として、テーブルには自家製の「ゆず酢」が用意されているのも嬉しいサービスです。途中でこれをスープにひと回しすると、味わいがキュッと引き締まり、まるで上品な水炊きのように鶏の風味がふわりと広がり、あっさりとした後味に変化します。この「味変」をすることで、自分好みのさじ加減で一杯を最後まで美味しく味わうことができるのです。また、夜は深夜1時まで営業していて、仕事で遅くなった日の夕食や、お酒を飲んだ後に立ち寄る「〆のラーメン」としても親しまれている、使い勝手の良さも愛される理由です。

お店の代名詞とも言える看板メニューの鶏そばは、長時間かけて抽出した濃厚な鶏白湯に、澄んだ鶏清湯を合わせています。このブレンドによって、ただ濃厚なだけでなく、奥行きのあるまろやかな味わいに仕上がっているため、重たすぎず女性からも人気があります。スープによく絡むようにと選び抜かれた細めのストレート麺は、低加水で歯切れの良い食感が特徴です。トッピングも美しく、低温調理されたピンク色のレアチャーシューはしっとりと柔らかく、スープの味わいを引き立てます。その他にも、極太のメンマや色鮮やかなカイワレ、香ばしい焦がしネギが盛りつけられていて、見た目も上品な一杯です。

ラーメンは、鶏そばだけでなくバラエティ豊かなラインアップが並びます。あっさりとしたものがお好みの方には、透き通るようなスープが魅力の塩そばがおすすめです。こちらは、超多加水麺というコシのある麺を使っていて、つるりとしたのど越しとさっぱりとした味わいが楽しめます。麺で〆る前に、ビールや日本酒といったお酒と一品料理を楽しむ人も多く、サイドメニューも充実しています。特にチキン南蛮はラーメンの合間に頼む人が多い名物メニューです。サクサクとした衣とジューシーな鶏肉に、甘酢ダレとタルタルソースがたっぷりとかけられていて、ボリューム満点ながら箸が止まらない美味しさです。このほか、おつまみには牛スジポン酢や揚げチーズなど、居酒屋顔負けのメニューが豊富に揃います。珍しいところでは、栃木県の郷土料理である「ちたけ」を使ったちたけそばもあり、栃木ならではの味覚も楽しめます。