栃木県さくら市ののどかな田園地帯に佇む、日帰り入浴と宿泊を兼ね備えた温泉施設が松島温泉 乙女の湯です。地元の方々はもちろん、遠方からの湯治客にも長年親しまれています。こちらの自慢は、豊富な湯量を誇る自家源泉を惜しみなくかけ流しで楽しめることです。泉質は肌に優しいアルカリ性単純温泉で、そのやわらかな湯ざわりから「美肌の湯」「アトピーの名湯」として知られています。

松島温泉 乙女の湯のお湯は、pH9.3という高いアルカリ性を示しています。この泉質こそが、多くの利用客を魅了する「とろとろ」「ぬるぬる」とした独特な肌触りの理由です。お湯に浸かるとお肌がすべすべになると評判で、特にアトピー性皮膚炎や超敏感肌といった肌の弱い方も安心して入れるとされています。この優れた泉質は、温泉の成分であるメタケイ酸を多く含んでいることからも裏付けられていて、美肌効果を期待して訪れる女性も少なくありません。さらに、お湯の温度設定がぬるめなのも大きな特徴です。内湯、露天風呂ともに不感温度に近い37度から39度前後で保たれていることが多く、これは身体に負担をかけずに長時間ゆっくりと浸かり、温泉の効能をじっくりと引き出すための工夫です。そのため、いつまでも湯船の中でくつろいでいられます。

温泉の恵みを最大限に生かす工夫として、大浴場のカランやシャワーのお湯にも源泉が使用されています。せっかく温泉で身体を温めても、最後の仕上げに水道水を使ってしまうのはもったいないという女将さんの思いからだと言われています。また、大浴場には松島温泉 乙女の湯オリジナルの無添加石鹸シャンプーが置かれていて、髪と身体の両方に優しく使えると評判を集めています。湯治宿が併設されているのも、この施設の大きな特徴です。素泊まりや自炊をしながら長期滞在し、じっくりと湯治に励む方も多く、そのための設備も整えられています。湯治を目的とした療養滞在だけでなく、合宿やビジネスでの利用も受け入れていて、さまざまな目的でこの名湯の恩恵を受けられます。

館内には、大浴場の他に予約制の貸切家族風呂もあります。家族水入らずで気兼ねなく温泉を楽しめるため、小さなお子様連れの方や、介護が必要な方と介助者が一緒に入浴したい場合などに大変喜ばれています。もちろん大浴場には内湯と趣のある庭園造りの露天風呂があり、夜には満天の星を眺めながら静かなひとときを過ごせます。また、お風呂上りに利用できる休憩用の大広間や休憩個室も完備されていて、時間を気にせずゆったりと過ごすことができます。館内では定食や麺類などの軽食も提供されていて、温泉でリフレッシュした後に食事を楽しむことができます。温泉と休憩、そして食事まで、心ゆくまでゆったりとした一日を過ごせる温浴施設です。