栃木県さくら市、かつて奥州街道の城下町として栄えた喜連川に、多くのお客さまが集まる複合施設、道の駅 きつれがわがあります。豊かな自然と歴史に育まれたこの場所は、癒やしと食、そして地域の情報交流の拠点として親しまれています。こちらの施設は、関東地方にある道の駅の中でも珍しく、本格的な温泉施設を併設しているのが大きな特徴です。2017年4月に「立ち寄る場所から目指す場所へ」というコンセプトのもと全面リニューアルが行われ、建物全体に大正時代をイメージした「大正ロマン」の雰囲気が溢れる、おしゃれで懐かしい空間に生まれ変わりました。

道の駅 きつれがわの最大の魅力は、「日本三大美肌の湯」の一つに数えられる喜連川温泉を気軽に楽しめる点です。泉質は良質なナトリウム塩化物泉で、入るとお肌がすべすべになると評判です。施設内の温泉棟には、趣のある露天風呂やゆったりとした内湯、そしてサウナと水風呂が備えられていて、旅の疲れを心ゆくまで癒すことができます。お風呂は「荒川の湯」と「内川の湯」があり、男女日替わりで楽しめるようになっています。無料の足湯もあり、五角形のユニークな浴槽は床面からのジャグジー付きで、足の裏に心地よい刺激を与えてくれます。特に珍しいのは、この足湯に「温泉たまご器」が備えられていることです。温泉の恵みを肌で感じながら、手軽に温泉の味も楽しめるのは嬉しいですね。温泉棟には、漫画や雑誌を読みながらくつろげる休憩スペースもあり、お風呂上がりもゆっくり過ごせます。

施設には、地元の農家さんが丹精込めて育てた新鮮な野菜や果物、地域の特産品が集まる直売所も大人気です。さくら市で愛されているお店の味が集まったレストラン＆カフェもあり、旅の途中のランチや休憩にぴったりなバラエティ豊かなグルメが充実しています。フードコートでは、地元産の小麦粉を使い、強いコシとつるりとした喉ごしがたまらない氏家うどんや、鶏の旨味が凝縮されたスープが自慢の竹末ラーメン店のごちそう喜連川ラーメンが人気を集めています。

お食事のあとには、おやつやデザートも外せません。60年以上の歴史を持つ名物の温泉パンは、ほんのりとした甘さと優しい食感が特徴で、長年地元で愛され続けている素朴な味わいです。また、爽やかな口どけが自慢のジェラートも種類が豊富で、お風呂上がりにもぴったりです。地域のお母さんたちが心を込めて作ったお惣菜やお弁当なども並び、新鮮な地元産いちごを使った商品もおすすめです。さらに、喜連川の豊かな自然の中、荒川の清流で育まれたアユを使ったあゆ寿司や、お土産にも喜ばれるアユの甘露煮なども並び、地域の味覚を満喫できます。なお、水着着用のクアハウスは現在利用を停止していますので、お出かけの際にはご注意ください。また、全館休館日が月に2回ありますので、公式ホームページでご確認のうえお越しください。