【世界遺産 ノルウェー/西ノルウェーフィヨルド群-ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド】1000mの谷に住む最後の一人 2026/8/16放送

紹介された番組
   
  • ブックマークとしてもどうぞ!

その他のオススメスポット

世界遺産 カッパドキア トルコ

【トルコ】世界遺産「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟遺跡」

【世界遺産 トルコ/ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟遺...

植物 公園 庭園 ガーデン ショップ

【イギリス】ロンドン「コロンビアロード・フラワーマーケット」

【世界はほしいモノにあふれてる 】コロンビアロード『フラワ...

西ノルウェーフィヨルド群 – ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド

西ノルウェーフィヨルド群-ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルドは、氷河が長い年月をかけて山々を削り、海水が入り込むことで生まれた、ノルウェーを代表する壮大な自然景観です。ノルウェー南西部に広がる2つのフィヨルド地域からなり、2005年に自然遺産として世界遺産に登録されました。2つの地域は約120km離れているため、ひと続きの観光地ではありません。世界遺産として登録されているのは、ムーレ・オ・ロムスダール県のガイランゲルフィヨルド地域と、ヴェストラン県のネーロイフィヨルド地域の2地域で、合わせた登録面積は122,712haに及びます。ノルウェーに数多く残るフィヨルドのなかでも、人の手による大規模な改変が比較的少なく、氷河によって形づくられた地形をよく残していることが大きな価値となっています。

「フィヨルド」という言葉そのものがノルウェー語に由来します。氷河期に巨大な氷河が谷を削りながら移動し、深いU字形の谷をつくり、氷河が後退したあとに海水が入り込んで現在の景観が生まれました。西ノルウェーフィヨルド群では、海からほぼ垂直にそそり立つ結晶岩の岩壁が標高約1,400mまで達し、水面下も約500mに及ぶ場所があります。狭いところでは幅約250mしかなく、水面と険しい山々が驚くほど近いことも特徴です。切り立った岩壁、氷河、氷河湖、森林、川、滝、海底のモレーンなどが一体となり、フィヨルドが生まれてきた地球の営みを目の前で感じられます。この優れた自然美と、氷河による地形形成の過程を伝える場所であることが評価され、世界遺産の登録基準(vii)(viii)が認められました。

ガイランゲルフィヨルド地域は、深い青色の水面を囲む急峻な山と、そこから流れ落ちる滝の景観で知られています。とくに有名なのが七姉妹の滝です。複数の流れが約250mの落差を下る滝で、対岸には「求婚者」を意味するスーターの滝が流れています。七姉妹に求婚し続けたものの結ばれなかった男性になぞらえた伝承も残り、雄大な自然に物語性を添えています。雪解け水が増える5月から7月頃は水量が多くなり、複数の流れを見分けやすくなります。このほかブライダルベールなどの滝もあり、船から眺めると、水面から岩壁の上まで続くフィヨルドならではの高低差を実感できます。

山の上から眺めたい場合はオルネスヴィンゲン展望台も代表的な場所です。ガイランゲルから山道を上った先にあり、フィヨルドと七姉妹の滝、対岸の山肌までを広く見渡せます。一方、水上からは観光船やカヤックなどで岩壁の近くまで進めるため、同じ場所でも視点によって印象が大きく変わります。険しい斜面には、かつて人々が暮らしていたスカーゲフロークニーヴスフローなどの山岳農場も残されています。自然だけでなく、わずかな平地や急斜面を使いながら暮らしてきた人々の歴史まで重なっていることが、このフィヨルドの奥深さにつながっています。

もうひとつの登録地域であるネーロイフィヨルド地域は、とりわけ細く入り組んだ水路と、そのすぐ両側まで迫る山々が印象的です。世界遺産地域にはネーロイフィヨルド景観保護地域をはじめ、複数の景観保護地域や自然保護区が含まれています。周辺には石器時代までさかのぼる狩猟の痕跡から、農業や牧畜によって営まれてきた集落まで、人とフィヨルドの長い関わりも刻まれています。現在は船のほか、鉄道、バス、車などを組み合わせて訪れることができ、フロムやグドヴァンゲン周辺を起点として巡る方法もあります。

世界遺産として登録されている構成地域はガイランゲルフィヨルド地域51,802haとネーロイフィヨルド地域70,910haの2つです。2地域を一度に見ようとすると移動距離が大きいため、旅行では別々の滞在地として考えると巡りやすくなります。ガイランゲル側ではフィヨルドクルーズと展望台、ネーロイフィヨルド側では船旅や周辺の村々を組み合わせると、それぞれの地形の違いも感じられます。

訪れる際に気をつけたいのは、山岳地帯ならではの天候と地形です。晴れていても天候が変わりやすく、フィヨルドの水上では陸上より冷え込むことがあります。山歩きを組み合わせる場合は、歩きやすい靴と防寒・防水対策を整え、現地の天候や登山道の状況を確認してから出発するのが安心です。また、ここは美しい景色を見るためだけの場所ではなく、現在も地形変化が続く自然環境であり、保護対象となる動植物や文化的景観も残されています。決められた道や現地のルールを守り、自然への負担を抑えて楽しむことが大切です。海面から見上げる巨大な岩壁、細い滝、その上に続く雪山までをひとつの景色として眺めると、西ノルウェーフィヨルド群-ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルドが世界遺産となった理由を、景観そのものから感じ取ることができます。

住所 ノルウェー ストランダ 西ノルウェーフィヨルド群 – ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド

鈴木亮平さん 関連記事

寒い 氷河

【ニュージーランド】世界遺産「テ・ワヒポウナム」

【世界遺産 ニュージーランド/テ・ワヒポウナム】ニュージーランド氷の世界 山を登るペンギン 2025/7/27放送

日本 着物 ファッション

【イギリス】ロンドン 「THE BRICK LANE VINTAGE MARKET」

【世界はほしいモノにあふれてる THE BRICK LANE VINTAGE MARKET】KIMONOスペシャル 地下にあるヴィンテージマーケットは?2020/10/15放送

最新記事