天塩川温泉
北海道北部の音威子府村で、天塩川の流れと深い森に囲まれながら湯浴みを楽しめる温泉宿です。天塩川温泉の源泉は「常盤鉱泉」と呼ばれ、その歴史は現在の施設よりもはるかに古く、大正時代に改めて発見されました。音威子府村の資料によると、自然湧出する鉱泉はアイヌの人々にも古くから知られていたとされ、昭和初期には飲用薬として販売された時期もありました。その後、音威子府村が鉱泉の権利を取得し、1973年12月15日に温泉施設が開業。現在の建物は1989年に完成したもので、宿泊はもちろん、日帰りでも気軽に利用できる村の住民保養センターとして親しまれています。
大きな特徴は、約1億5000万年前の白亜系の地層から湧き出す「常盤鉱泉」を源泉としていることです。泉質はナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉で、2014年の分析では源泉1kgあたり1158mgのメタホウ酸を含んでいました。館内には大浴場のほか露天風呂も設けられ、豊かな自然を身近に感じながら温泉を楽しめます。男性専用施設ではなく、男女それぞれの浴場を備えています。かつて飲用薬として親しまれた歴史を受け継ぎ、現在も館内には飲泉水コーナーが設けられているのも天塩川温泉らしいところです。
温泉と一緒に味わってみたいのが、館内のレストランで楽しめる源泉そばと源泉ラーメンです。どちらも天塩川温泉の温泉水を麺に練り込んだオリジナルの「源泉麺」を使った、この土地ならではのメニューです。なかでも源泉ラーメンは2018年末に誕生し、北海道産小麦と温泉水を組み合わせた麺に仕上げられています。温泉に入るだけではなく、その源泉を食でも楽しめるのが面白く、かつて飲泉から始まった「常盤鉱泉」の歴史を現代らしい形で伝えています。
客室は和室のほか、洋室シングル、洋室ツイン、和洋特別室がそろい、道北を巡る旅の宿泊地としても利用できます。JR宗谷本線の天塩川温泉駅からは約1kmで、駅から天塩川を渡った先に施設があります。音威子府市街からは無料の地域バスも運行されていますが、JRやバスは便数が限られるため、公共交通機関で訪れる場合は往復の時刻をあらかじめ確認しておくと安心です。車の場合もカーナビによっては正しく案内されないことがあるため、施設では「JR天塩川温泉駅」を目的地に設定し、そこから案内看板に沿って向かう方法を勧めています。道北らしい大きな自然の中で、歴史ある鉱泉と土地ならではの源泉そば、源泉ラーメンを一緒に楽しめる、音威子府村ならではの温泉です。
- 日帰り入浴料(大人1名) 500円
| 住所 | 北海道中川郡音威子府村咲来919 |
|---|---|
| 電話 | 01656-5-3330 |
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