【人生最高レストラン】#那須川天心 1日限定5食!並んでも食べたいカレー『ヨゴロウ(YOGORO)』2026/8/15放送

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北参道駅「ヨゴロウ(YOGORO)」

渋谷区神宮前2丁目で、濃厚なカレーを目当てに多くの人が訪れるカレー専門店がヨゴロウ(YOGORO)です。原宿駅や北参道駅から少し歩いた、表通りのにぎわいから離れた一角で2009年に開店しました。店主は西暢央さん。もともとはストリートファッション誌『Boon』などで仕事をしていたファッションライターで、33歳までファッションの世界で活動していました。飲食店で働いた経験はなく、当初はカフェ、さらに釜飯店を開くことも考えていたそうです。現在の店名「ヨゴロウ」も、釜飯店を構想していたころに、西さんの祖父の名前から取ったものです。物件を決めたあと、夜の人通りの少なさから釜飯店を断念し、近隣の飲食店主からの助言をきっかけにカレー店へ方向転換しました。

こうして始まったヨゴロウですが、開店当初から完成されたレシピがあったわけではありません。西さんはライター時代の友人たちに料理を食べてもらい、その意見を聞きながら約1年かけて少しずつ作り方や味を整えていきました。当時の神宮前2丁目には今ほど飲食店が多くなく、周辺で働くセレクトショップのスタッフなどが昼食に集まり、いわば「社食」のような存在だったといいます。現在も開店当初からメニューの基本構成を大きく変えていない点に、この店らしさが感じられます。

もうひとつ印象的なのが、人気店でありながら目立つ看板を掲げていないことです。これは最初から狙った演出ではなく、開店したころ、自分の料理にまだ自信がなく、知らない人が次々と訪れることへの不安から看板を出さなかったことが始まりでした。その名残が今も続き、半地下の控えめな入口がヨゴロウらしい景色になっています。大々的に宣伝するのではなく、神宮前の街で少しずつ知られるようになり、現在では国内外からカレーを目当てに訪れる人もいる店へと育ちました。

カレーはチキンポークチーズ&エッグビンディキーマが基本です。なかでも店を代表する組み合わせがチキンのホウレン草。ホウレン草をたっぷり使った濃い緑色のカレーに、大きなチキンを合わせたひと皿で、さらに半熟卵を加える食べ方が人気です。一般的なサラサラとしたスパイスカレーとは趣が異なり、なめらかで密度のあるホウレン草のカレーがご飯と肉にしっかり絡むのが特徴です。

一方、何度も通う人にはトマトのベースも好まれています。ビンディキーマ以外のカレーではホウレン草とトマトからベースを選べるため、同じチキンでも組み合わせによって違った表情を楽しめます。トマトを選べば酸味を含んだ味わいが加わり、濃厚なホウレン草とは異なる方向からスパイスや肉のおいしさを感じられます。

肉をしっかり味わいたいならポークも気になる存在です。また、肉を主役にしないチーズ&エッグ、オクラを使ったビンディキーマも用意され、少数精鋭ながら選択肢があります。半熟卵チーズを加えて、自分好みに仕上げられるのも楽しみのひとつです。最初に訪れるなら看板格のチキンのホウレン草、次はトマト、さらにビンディキーマへと食べ進めると、この店のカレーの幅がよく分かります。

原宿の華やかな通りから少し離れた神宮前2丁目は、ショップやクリエイターの仕事場などが点在しながら、どこか落ち着いた空気が残る地域です。ファッションの仕事からまったく異なるカレーの世界へ移った西さんが、知人たちとのつながりの中で味を育ててきたヨゴロウは、そんな街の成り立ちともよく重なります。目立つ看板を出さず、小さな店で自分たちのペースを守りながら続けてきた背景まで知ると、濃い緑色のホウレン草カレーが神宮前を代表する一皿として知られるようになった歩みも、この店ならではの物語として楽しめます。

  • ポーク(トマト)半熟卵トッピング
住所 東京都渋谷区神宮前2-20-10 小松ビル 1F
電話 03-3746-9914

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