【世界はほしいモノにあふれてる 】リトアニア雑貨バイヤー #...
【世界遺産 カナダ/ライティング・オン・ストーン州立公園】...
カナダ東部、ノバスコシア州の大西洋沿岸に広がるルーネンバーグ旧市街は、色鮮やかな木造建築と美しい港の風景で知られる歴史的な港町です。1753年にイギリスの植民地政策によって建設された町で、18世紀の都市計画と伝統的な建築が現在まで良好な状態で受け継がれています。北米に残るイギリス植民地時代の計画都市のなかでも、特に保存状態が優れていることが評価され、1995年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。歴史的な街並みが観光名所となる一方で、現在も人々が暮らし、漁業や商業が営まれていることも大きな特徴です。
ルーネンバーグ旧市街の特徴は、建設当初の都市計画がほぼそのまま残されていることです。町の設計を手がけたチャールズ・モリスは、イギリス本国で考えられた碁盤目状の街路計画を採用しました。港に面した丘陵地に直線的な道路が交差し、規則正しく区画された土地に住宅や教会、公共施設が建てられています。世界遺産の登録区域は約33.85ヘクタールに及び、18世紀から19世紀に建てられた木造建築が数多く残されています。建物の外壁は赤や青、黄色、緑などの鮮やかな色で彩られ、海と空の青さに映える美しい景観をつくり出しています。屋根から突き出した5角形の出窓「ルーネンバーグ・バンプ」も、この地域ならではの建築的な特徴です。
町の発展を支えてきたのが、大西洋での漁業と造船業です。ルーネンバーグは長く遠洋漁業の拠点として栄え、港には漁船や帆船、魚の加工場、倉庫などが集まりました。現在も港沿いには歴史的な建物が並び、海とともに歩んできた町の姿を伝えています。港に建つ赤い建物を利用した大西洋漁業博物館(Fisheries Museum of the Atlantic)では、ノバスコシア州の漁業や船乗りたちの暮らし、船舶の歴史について学べます。実際に漁業で使われていた帆船テレサ・E・コナー号も保存され、かつての船上生活を知ることができます。
ルーネンバーグの港を象徴する帆船がブルーノーズII号(Bluenose II)です。カナダを代表する伝説的な漁船兼レース用帆船「ブルーノーズ号」を再現した船で、ルーネンバーグを母港としています。航海予定に応じて一般向けの甲板見学や湾内クルーズが実施され、伝統的な帆船の姿を間近に楽しめます。大きな帆を広げて海を進む姿は、造船と航海の歴史を受け継ぐ港町ならではの光景です。
旧市街を歩く際には、歴史ある教会や公共建築にも注目したいところです。町の中心部に建つセント・ジョンズ聖公会教会(St. John’s Anglican Church)は、1763年に建てられた教会を起源とし、木造建築の美しさを伝える貴重な建物です。2001年の火災で大きな被害を受けましたが、地元の職人や住民の協力によって修復され、2005年に再び礼拝の場として使われるようになりました。また、旧市街に隣接する丘の上には、1894年から1895年に建設されたルーネンバーグ・アカデミー(Lunenburg Academy)が建っています。赤、白、黒を基調とした壮麗な木造建築で、カナダの国定史跡にも指定されています。
ルーネンバーグ旧市街を訪れたら、港から坂道を上りながら、住宅街や小さな商店をゆっくり巡るのがおすすめです。石造りの大都市とは異なる、木造建築が連なる親しみやすい街並みを楽しめます。通りごとに建物の色や形が変わり、坂の途中からは港と帆船を見渡すこともできます。歴史的な住宅のなかには現在も人々が暮らしているため、見学の際には私有地への立ち入りを控えるなどの配慮が必要です。また、旧市街には傾斜のある道も多く、歩きやすい靴での散策が向いています。博物館や帆船の見学は季節や運航状況によって変わるため、訪問前に予定を確認しておくと安心です。
美しい街並みだけでなく、漁業を中心とした人々の暮らしや、長い年月をかけて守られてきた建築文化に触れられることが、ルーネンバーグ旧市街の魅力です。海辺の風景を眺めながら歴史ある通りを歩けば、18世紀の都市計画が現代の生活に息づく、世界遺産の港町ならではの時間を味わえます。
| 住所 | カナダ ノバスコシア州 ルーネンバーグ |
|---|
【世界はほしいモノにあふれてる 】スパイス専門店『Compagnie Française des Poivres et des Epices』お店は?幸せのスパイス&ハーブをめぐる旅 2022/9/23放送
世界はほしいモノにあふれてる