水戸の偕楽園、金沢の兼六園と並ぶ日本三名園の一つです。
江戸時代初期の岡山藩主、池田綱政が家臣の津田永忠に命じて造営させ、元禄13年（1700年）に一応の完成を見たとされています。
広大な敷地には、四季折々の美しい景観が広がり、歴史的な建造物や趣向を凝らした庭園意匠が訪れる人々を魅了します。
後楽園は、広大な池を中心に、築山、芝生、茶室などが配置された回遊式庭園。歩を進めるごとに景色が変わり、様々な表情を見せるのが特徴です。
園内には、藩主が賓客をもてなしたとされる延養亭、能舞台として使われた能舞台、茶屋の閑谷亭など、歴史的な建造物が点在し、当時の文化や生活を垣間見ることができます。

後楽園の庭園意匠は、随所に工夫が凝らされています。唯心山と呼ばれる築山からは、園内を一望でき、遠くの岡山城を望むこともできます。
また、流れる水を利用した曲水や、変化に富んだ石組みなど、細部にまでこだわりが感じられます。
園内には、丹頂鶴が飼育されており、その優雅な姿も訪れる人々の心を和ませます。