伝統的な手法と革新的な発想が融合した、まさに鰻の新たな魅力を発見できる名店です。名古屋駅からほど近い国際センター駅や丸の内駅から徒歩圏内というアクセスの良さもさることながら、江戸時代から続く歴史情緒豊かな「四間道」の風情ある街並みに溶け込む古民家をリノベーションした店舗は、訪れる前から期待感を高めます。

扉を開けると、木の温もりとモダンなセンスが調和した上質な空間が広がり、日常の喧騒を忘れさせてくれるような落ち着いた雰囲気に包まれます。2階席からは「四間道」の歴史的な街並みを眺めながら食事ができるという、この場所ならではの特別な体験も魅力の一つです。店主の柴田哲滝氏は、実家が鰻の養殖業を営んでいたという背景を持ちながら、名古屋の鰻の名店「炭焼うな富士」で15年以上の修行を積んだ熟練の職人です。その確かな目利きで厳選されるのは、愛知県一色町で育った希少な「青うなぎ」。一色町は1世紀以上の養鰻の歴史を持つ地であり、そこで育った質の高いうなぎのみを使用するというこだわりが、しば福やの味の土台を築いています。

ここでしか味わえない「スタミナまぶし」です。通常のひつまぶしとは異なり、香ばしく焼き上げられた白焼き鰻に、にんにくと黒胡椒が効いた特製のスタミナだれが豪快にかけられています。この独創的な組み合わせは、鰻の新たな魅力を引き出し、一口食べれば忘れられないパンチのある味わいが口いっぱいに広がります。かつて塩カルビ丼から着想を得て考案されたというこの逸品は、まさに店主の遊び心と情熱が詰まった、一度は体験していただきたい逸品です。