地元青森の海の幸をふんだんに味わえるのが、JR青森駅から歩いてすぐの複合施設アウガの地下1階「新鮮市場」にある丸青食堂です。ここは、かつて青森駅前にあった駅前市場の雰囲気を今に伝える活気あふれる市場の一角にあり、2001年1月26日のオープンから20年以上、地元の人たちや観光で訪れる人に愛されてきました。市場の熱気を肌で感じながら、新鮮な海の幸を気軽に楽しめる食堂です。

このお店ならではの特徴として、海鮮丼やお寿司がメインでありながら、カレーも大人気というユニークな一面があります。それは、アウガに建て替わる前の駅前市場にあった「こいずみ食堂」の味を受け継いだという丸青カレーです。このカレーはどこか懐かしい家庭的な味わいに、濃厚な甘さとスパイスの辛さが加わったバランスの良い一品で、一日に50食の限定提供ということもあって、午前中には売り切れてしまうほどの人気を集めています。また、青森の郷土料理である貝焼き味噌もメディアでたびたび取り上げられており、大きな帆立の貝殻を鍋に見立てて、ホタテや卵、ネギなどを味噌で煮込んだ素朴で心温まる味わいが、訪れる人を魅了しています。

お店で一番人気を集めているのは、やはり海の恵みがたっぷり詰まった海鮮丼です。なかでも、店名を冠した代表メニューの青森丼は、新鮮なマグロやイカ、エビなど彩り豊かなネタが贅沢に盛り付けられ、見た目にも華やかで食べ応えがあります。お刺身はどれも肉厚で、青森の海の幸を存分に堪能できると評判です。

さらに、贅沢を極めた海鮮丼として、神という名のメニューもあります。こちらは大トロ、中トロ、赤身のマグロをはじめ、ウニやいくら、ホタテ、アワビ、サーモン、シメサバなど、旬の魚介類11種類が惜しみなく使われており、まるで海の宝石箱のような豪華さです。海鮮丼以外にも、新鮮な魚介が魅力の市場の食堂らしく、定食も人気があります。例えば、肉厚なホタテの貝柱とヒモ、卵巣まで使って揚げられたホタテフライ定食は、サクサクの衣の中にジューシーでやわらかなホタテが詰まっており、自家製タルタルソースとの相性が抜群です。また、手軽に海鮮を楽しみたい人には、定番人気の鮨9貫を味わえるお寿司のセット和もおすすめです。新鮮な魚介を活かした豊富なメニューが揃っているため、朝早くから訪れてその日の気分に合わせて選ぶ楽しみも、丸青食堂の魅力の一つと言えるでしょう。市場の活気とともに、青森の「美味しい」に出会える場所です。