赤坂見附駅から歩いてすぐのところにある「七宝 麻辣湯 赤坂店」は、中国の屋台料理として親しまれている麻辣湯を専門に提供するお店です。鶏ガラをじっくり煮込んだスープに、体にやさしい薬膳の素材をブレンドした、コクがありながらも奥深い味わいが特長です。この麻辣湯は、美容や健康を気遣う方にもぴったりなヘルシーなメニューとして、近隣のオフィスで働く方々や買い物に来る方々に長年愛されてきました。一口食べると、唐辛子の「辣（ラー）」の辛さと、山椒の「麻（マー）」の痺れるような感覚が絶妙に絡み合い、一度食べたら忘れられない独特の風味を生み出しています。

このお店の最大の魅力は、お客さまが自分だけのオリジナル麻辣湯を創り上げられるシステムです。お店の入り口近くに設けられたショーケースには、新鮮な野菜やきのこ類、海鮮、肉、豆腐、練り物など、常時50種類以上もの豊富なトッピング食材がずらりと並びます。まるで宝探しのように、お客さまは好きな具材を自由に選び、器に入れていくことができます。それぞれの食材は重さで料金が決まるので、食べたい量だけ選べるのも嬉しいところです。このカスタム方式により、その日の気分や体調、栄養バランスに合わせて、自分だけの最高の組み合わせを探求する楽しみがあります。

そして、もう一つ欠かせないのが、辛さのレベルを選べることです。全く辛くない「0辛」から、じんわりと辛さがくる「1辛」、辛いもの好きにはたまらない「5辛」まで、6段階の辛さが用意されています。辛いものが苦手な方でも、安心して本格的な麻辣湯の薬膳スープの風味を楽しめますし、辛党の方は、最上級の「5辛」に挑戦して、痺れるような刺激を堪能できます。スープは、鶏ガラをベースに、クコの実やナツメといった漢方としても使われる食材を数種類ブレンドした秘伝の配合で、ただ辛いだけではなく、体の芯から温まるような、滋味深い旨みがあります。

トッピングの中でも特に人気を集めているのが、スープとの相性を考えて選ばれた特選の具材たちです。つるりとした食感でスープをよく吸い込む春雨は、低カロリーで腹持ちも良いことから、麺の代わりとして選ぶ方が多く、定番の人気を誇っています。また、お店で丁寧に仕込まれた自家製肉団子は、噛むたびにジューシーな肉の旨みが広がり、麻辣湯の深い味わいをさらに引き立てます。シャキシャキとした食感が楽しいきくらげや、たっぷりのもやしは、薬膳スープの旨みを吸い込み、辛さの中にも豊かな風味を添えてくれます。豊富な野菜を選ぶことで、一杯でたっぷり栄養が摂れるのも、このお店が多くの人に愛される理由です。好みの辛さ、好きな具材、そして選べる麺で、何度訪れても新しい美味しさに出会えるのが「七宝 麻辣湯 赤坂店」の魅力です。

【人生最高レストラン】#永野芽郁 日本で一番食べてる!?やみつき麻辣湯『七宝麻辣湯』2024/5/25放送
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横浜中華街の活気あふれる善隣門近くに店を構える「楊國福 麻辣湯 横浜中華街店」は、中国で絶大な人気を誇る麻辣湯（マーラータン）の専門店です。こちらは、辛いもの好きの間で話題になっている、自分だけのオリジナルメニューを楽しめるスタイルで親しまれています。このチェーンは、2000年に創業者の楊國福氏夫妻が道端の屋台で軽食を販売したことから始まり、2003年に中国東北部のハルビン市に前身となる1号店をオープンさせました。その後、事業を急速に拡大し、2021年時点で中国国内だけで6,000店以上を運営する巨大チェーンに成長しました。現在では、カナダ、オーストラリア、日本をはじめとする世界10カ国と地域に7,000軒以上のグローバルチェーン店を展開する、中国のファストフード業界を牽引する存在として知られています。その日本国内の店舗の一つとして、横浜中華街の「長安道」にこのお店があります。

楊國福 麻辣湯の最も特徴的で楽しいサービスは、そのバイキング形式の注文方法です。店内に入ると、ボウルとトングを手に、冷蔵ケースに並ぶ70種類以上もの豊富な具材の中から、好きなものを好きなだけ選んでいくことができます。野菜、きのこ、肉、魚介、練り物など、その日の気分や栄養バランスを考えて具材を自由にピックアップでき、この選ぶ時間自体が、まるで市場でお買い物をしているかのようなワクワク感があります。選んだ具材は量り売りで会計するシステムになっており、お客様それぞれの好みや胃袋に合わせて量を調整できるのが魅力です。また、スープの辛さも4段階から選べるようになっており、初めての方から本格的な辛さを求める方まで、安心して自分にぴったりの一杯をカスタマイズできる心づかいも嬉しい点です。

お店の看板メニューである麻辣湯は、そのユニークなスープに秘密があります。四川料理をベースにした伝統的な麻辣スープは、通常は辛さと痺れが際立ちますが、楊國福 麻辣湯では、豚骨や牛乳を使用して作られているため、辛さの中にもまろやかでコク深い独特の味わいがあります。この絶妙なバランスは、中国から取り寄せた20種類以上の本格調味料を丁寧にブレンドすることで生まれており、口に含むと花椒の痺れるような感覚「麻」と唐辛子の刺激的な辛さ「辣」が心地よく広がり、その後にまろやかな旨みが残る奥深い風味を楽しめます。日本にいながらにして、中国の食文化と情熱を感じられる一杯です。

具材の選択肢が非常に豊富なのも魅力で、特に人気を集めているのは、しっかりと出汁を吸った柔らかな牛すじや、プリッとした食感が楽しいエビ団子、そしてシャキシャキとした歯ごたえがアクセントになるレンコンや、なめらかな口当たりのゆばといった、個性豊かな品々です。これらの豊富な具材は、すべて熱々のスープで煮込まれることで、麻辣湯の風味と旨みをたっぷり吸い込みます。さらに、お店では麺類も選ぶことができますが、選んだ具材の合計金額によって、サービスとして麺（80g）が提供されるサービスもありますので、トッピングをたくさん選びたい方は嬉しいですね。豊富な具材とスープの組み合わせ次第で、無限の美味しさが広がる楊國福 麻辣湯は、横浜中華街散策の際に、心も体も温まる新しい中華体験をさせてくれることでしょう。

日本大通り駅からほど近く、賑わう横浜中華街のメインストリートに、中国で大人気のソウルフード麻辣湯（マーラータン）の専門店として、日本初上陸を果たしたのが張亮麻辣湯 横浜中華街大通店です。この張亮麻辣湯は、2008年に中国で誕生して以来、瞬く間にその名を広げ、現在では中国国内だけでなく世界各国に6000店舗近くを展開する巨大チェーンブランドへと成長いたしました。日本国内の店舗展開にあたっては、中国本土の美味しさをそのままに、内装や雰囲気、メニューの選び方まで、本場の張亮麻辣湯を忠実に再現することにこだわって設計されています。一歩店内に足を踏み入れると、まるで中国旅行へ来たかのようなリアルな雰囲気を楽しめます。店内は清潔感があり、ゆったりとした二階建てで、おひとり様でも入りやすいと評判です。

このお店の最大の魅力は、なんといってもお客さまご自身が具材を選べる「DIY」スタイルです。約100種類にもおよぶ新鮮な野菜やきのこ、練り物や麺類など豊富なトッピングの中から、お好きな具材をトングで自由に選び、自分だけのオリジナル麻辣湯を作れるのが特徴です。食材は一部中国から直接輸入されたものもあり、本格的な中国の味を日本で手軽に体験できます。選んだ具材をスタッフに渡すと、牛骨をベースに毎日丁寧に仕込まれた濃厚なスープで煮込んで提供されます。牛骨スープはコク深く、香り豊かで、最後まで飲み干したくなる美味しさだと多くの方に愛されています。また、店内には電源席やWi-Fiも完備されているので、ファストフードのような感覚で、気軽にお食事を楽しめるのも嬉しいポイントです。

看板メニューの麻辣湯のスープは、ベースの牛骨スープに加えて、お好みに合わせて選べる6種類ものフレーバーが用意されています。定番のクラシックスープは、花椒のしびれる辛さと唐辛子の旨みが調和した本格派で、多くのファンを魅了しています。辛いものが苦手な方や、お子さま連れの方にも安心なのが、まろやかな酸味が食欲をそそるトマトスープや、風味豊かなキノコスープです。その他にも、中国の伝統的な鍋料理をヒントにした香鍋マーラータンや、汁なしで和えていただく麻辣和えといったユニークなメニューも楽しめます。

さらに、張亮麻辣湯のスープには、30種類以上もの漢方薬が独自の製法でブレンドされており、漢方特有の苦みや香りはなく、健康的なソウルフードとしても親しまれています。具材の選択時に野菜を多めに選べば、栄養バランスの良いヘルシーな一杯が出来上がります。麻辣湯の辛さは調整できますが、さらに刺激が欲しい方のために、特製の辛さ調節タレコーナーが用意されているのも楽しい工夫です。ここでは、ピーナッツ、パクチー、黒酢、ゴマペーストなど、多彩な薬味や調味料を自由に組み合わせて、自分好みの「追い辛」や風味をプラスできます。特に、パクチーが好きな方にはたまらない「パクチー入れ放題」のサービスがある場合もあります。板春雨やトッポギ、カニ団子など、日本では珍しいトッピングも含め、選べる具材の組み合わせは無限大で、何度訪れても新しい発見と味の冒険ができるでしょう。

西武新宿線の入曽駅から歩いて20分ほどの場所にある「中国家庭料理 蓮華」は、地元の方はもちろん、遠方から訪れる食通や同業の料理人からも熱い信頼を寄せられる、本格四川料理の味わえる一軒家レストランです。オーナーシェフの蓮見年男さんは、調理専門学校を卒業後、四川料理の名店で修業を重ねました。あえて縁もゆかりもない入曽の地を選び、誰にも知られていない場所で勝負したいという思いから、2008年にこのお店をオープンされました。オープンからおよそ17年（2025年12月現在）の歳月をかけ、今ではこの地域の中国料理界の顔とも言える存在になっています。

「蓮華」が多くの人を惹きつける最大の魅力は、蓮見シェフが料理への情熱と膨大な知識を注ぎ込み、基本の食材から自家製にこだわっている点です。たとえば四川料理に欠かせない唐辛子は、発酵に適した「二荊条」という品種を中心に自家栽培されています。夏から秋にかけての収穫シーズンには日の出前から畑に出て、一年分を加工されるそうです。さらに、自家製の**豆板醤**や発酵唐辛子の**泡辣椒**、さらには**火腿**と呼ばれる中国式のハムや**腊肉**といった自家製の加工肉まで手掛けていらっしゃいます。これは中国料理の世界でも非常に稀な取り組みで、一皿の料理に込められた熱量の多さに感動を覚えるでしょう。お店の軒先に自家製の**火腿**などが吊り下げられている様子は、まさに本場さながらの光景です。

この自家製の**豆板醤**や**泡辣椒**が使われているのが、ランチにも登場する人気の定番料理「陳麻婆豆腐」です。熟成された**豆板醤**の奥深いコクと香りが引き立ち、他店では味わえない独自の深みを楽しめます。

また、医食同源の考えに基づいた「鴛鴦火鍋コース」も人気を集めています。これは一つの鍋を二つに仕切り、唐辛子や山椒などの香辛料が入った刺激的な辛さの「麻辣湯」と、豆乳ベースのあっさりとした「薬膳白湯」の二種類のスープを同時に楽しめるものです。美容や健康に良いとされる数種の漢方がブレンドされており、厳選された肉や魚介、季節の有機野菜をつけて、好みのタレでいただくスタイルは、身体の芯から温まる爽快感があります。

肉料理では「やわらか牛肉の四川花椒香り煮」もおすすめです。刺激的な辛さと豊かな香りが食欲をそそり、牛肉と野菜の絶妙な組み合わせが楽しめます。また、飯類には契約農家から仕入れたお米を自家精米して使うというこだわりようで、本格的な炒め油で仕上げた「四川ピラミッド黒チャーハン」なども、ぜひ味わっていただきたい逸品です。食後には、口の中でとろける「蓮華のぷるぷる杏仁豆腐」も人気があります。

JR西川口駅からほど近い場所にある滕記鉄鍋屯は、中国東北地方の伝統的な郷土料理「鉄鍋屯（てつなべとん）」を専門とする中華料理のお店です。西川口で人気の滕記熟食坊に続く系列店舗としてオープンし、本場中国の味をそのまま楽しめる「ガチ中華」のお店として知られています。在住の中国人の方々にも愛される本格的な味が、異国情緒あふれる空間で味わえると評判を集めています。広々とした店内には、ゆっくりとくつろげるソファ席や大人数でも利用しやすい円卓席などが備えられ、賑やかながらも落ち着いて食事を楽しめる雰囲気が広がっています。

このお店の最大の特徴であり、名前にも冠されている名物料理が、中国東北地方の農家料理である鉄鍋屯です。テーブルに埋め込まれた特注の大きな鉄鍋を使い、豪快に煮込んで調理されるのが特徴的です。お店の活気ある雰囲気とともに、目の前で料理が出来上がっていく様子もごちそうのひとつに感じられます。店内は、壁にとうもろこしや唐辛子のオブジェが飾られ、天井からは漢字の書かれた灯籠が吊るされるなど、まるで中国の東北地方の農家を訪れたかのような独特で異国感あふれる空間が演出されています。日本にいながらにして、現地そのままの食文化と雰囲気を体験できる、大変珍しいお店です。

看板メニューの鉄鍋屯は、豚のスペアリブや鶏肉などのメイン食材と、インゲン豆、ジャガイモ、かぼちゃといった素朴で滋味深い野菜を、醤油ベースの特製タレでじっくりと煮込んだ豪快な鍋料理です。油で熱した鍋で具材を炒めてからタレを加えて煮込むため、食材のうま味がタレに溶け込み、濃厚ながらもやさしい味わいに仕上がります。特におもしろいのは、鍋のフチにトウモロコシの粉を使った蒸しパンを貼り付けて一緒に蒸し上げる独特の調理法です。煮込まれた具材の香りをまとったアツアツの蒸しパンは、濃厚なスープと一緒にいただくのがおすすめです。

鉄鍋屯の他にも、豊富な中国の伝統料理が楽しめます。例えば、お酒のおつまみにもぴったりの豚足の醤油煮は、本場ならではの奥深い味わいが楽しめると人気を集めている一品です。また、中華料理に欠かせないアルコール類も充実しており、特に中国酒の種類が豊富に揃えられています。本場の味にぴったりの銘柄を選びながら、鉄鍋屯を囲んで賑やかな食事のひとときを過ごせます。西川口のリアルな中華文化に触れ、心も体も温まる東北料理を体験できる滕記鉄鍋屯は、知る人ぞ知る名店として多くの方に愛されています。

大塚駅前駅から歩いてすぐの場所に、本格的な四川料理と火鍋が楽しめる、知る人ぞ知る名店があります。お店の名前は四川料理 花重です。こちらは、日本の四川料理界に大きな功績を残した料理人、趙楊さんの娘夫婦が、その伝統の味を受け継いで独立したお店です。父である趙楊さんのもと、長きにわたり愛されてきた「一子相伝」ともいえる秘伝の技術と心を、大切に守り伝えています。食材が持つ本来の風味を活かす調理法を大切にしているため、一般的な中華料理とは異なり、化学調味料に頼らず、比較的あっさりとした上品な味付けが魅力です。店内は隠れ家のような落ち着いた雰囲気で、特筆すべきはシェフ自らが描いた油彩画が飾られていること。お料理だけでなく、空間の美しさにも心を配っていて、訪れる人たちにゆったりとした時間を提供しています。

お店の看板料理として絶大な人気を集めているのが、趙楊さんの時代から受け継ぐ極上の火鍋です。特に、常時6種類ほど揃うスープの中から、お好みの3種類を選べる三色火鍋コースが名物で、かつて趙楊さんのお店では提供が終了していたこの味を、再び楽しめるようになったというエピソードがあります。火鍋のスープは、四川省から直接仕入れた20種類以上の香辛料をブレンドした香り高い麻辣湯や、高麗人参と鶏で丁寧に煮込んだ高麗人参鶏白湯などがあり、どれも趙楊さんの料理の土台となる深い味わいが特徴です。さらに、14種類のきのこが入った薬膳スープや、地鶏から3日間かけてとる清湯と老酒のスープなどもあり、体にもやさしい滋味深いスープを堪能できます。火鍋に使う具材にもこだわり、ご夫婦が埼玉にお住まいであるご縁から、良質な深谷牛を頻繁に仕入れて提供していることも、お店ならではの魅力の一つです。

火鍋だけでなく、伝統的な四川料理の数々も根強い人気があります。150年続く歴史ある秘伝のレシピで作られる幻のレシピの麻婆豆腐は、濃厚な香りと奥深い味わいが特徴で、火鍋コースに追加注文することもできますが、前もってお願いすれば手作りの豆腐を使った一品に仕上げていただけます。また、伝統的な味付けで仕上げた担々麺も、コースの締めとして欠かせない人気の品です。さらに、葉ニンニクをたっぷりと使った回鍋肉も、ぜひ試していただきたいおすすめの料理で、その豊かな風味と食感が食欲をそそります。

また、火鍋をメインとしない方のために、一子相伝の味をベースに旬の食材を厳選して仕立てるお料理【錦官城】コースがあり、香り高い伝統料理を少しずつ楽しめます。特別な日のお食事には、干し鮑やツバメの巣などの高級食材をふんだんに使用したおまかせ料理特別コース【乾貨】も用意されています。季節の味覚にも力を入れており、特級上海蟹を甕出し老酒に漬け込んだ、季節限定の上海蟹の紹興酒漬け（酔蟹）のような、特別な一品がメニューに並ぶこともあります。伝統を守りながらも進化し続ける、四川料理 花重の上質でやさしい四川の味を、心ゆくまでゆっくりとお楽しみください。

JR新小岩駅から歩いて数分の賑やかな商店街の近くに、日本で唯一の貴州料理専門店として知られるお店があります。それが、本格的な味わいで熱烈なファンを持つ貴州火鍋です。2019年3月にオープンしたこのお店は、中国西南部に位置する貴州省の郷土料理、黔菜（けんさい）の魅力を、日本の食卓に伝える貴重な存在です。店主は貴州省北部の遵義（じゅんぎ）という街の出身で、慣れ親しんだふるさとの味をそのまま日本で再現したいという、熱い想いを持ってお店を始められました。貴州省は険しい山々に囲まれた高原地帯にあり、食材が手に入りにくい環境だったため、昔から「発酵」の文化が発達してきました。その独自の食文化を、ここ新小岩で楽しむことができるのです。

貴州火鍋の最大の特徴は、「酸味」と「辛さ」、そして豊かな「発酵」の風味にあります。貴州料理では、野菜、小エビ、魚、さらには米のとぎ汁まで、ありとあらゆる食材を発酵させ、その酸味と奥深い旨みを料理の基礎として使います。お店では、新鮮な高菜やトマトなどの野菜を使い、日本では手に入らない現地の発酵調味料を一つひとつ丁寧に自家製しているそうです。これにより、まるで貴州の家庭の台所で育まれたような、独自の味わいが生み出されています。また、貴州省は唐辛子の産地としても有名で、唐辛子を塩や醤油で発酵させた糟辣椒（ザオラージャオ）、焙煎して香ばしさを出した煳辣椒（フーラージャオ）など、料理によってさまざまな種類や加工法の唐辛子を使い分けます。この複雑な辛さは「中国の人もお腹を壊すほど」と店主が話すほど、本場そのままの力強さにこだわっています。

お店の名前を冠する貴州火鍋には、貴州の多様な食文化を反映したバリエーションがあります。たとえば、貴州東南部に住む少数民族の郷土料理として知られるのは、米のとぎ汁を発酵させたスープが特徴の白酸（バイスゥァン）や、トマトを漬け込んで発酵させた紅酸（ホンスゥァン）といった乳酸発酵系の火鍋です。そのほかにも、このお店の看板メニューの一つとなっているのが、貴州西北部で親しまれている豆豉火鍋です。これは、干し納豆のような風味を持つ豆豉（トウチ）をふんだんに使い、複雑な辛さのスープに豚バラ肉や野菜、干し豆腐などを入れて煮込むお鍋で、独特の旨みと発酵の香りが食欲をそそります。

火鍋以外にも、貴州ならではのユニークで魅力的なお料理がたくさんあります。たとえば、ドクダミと干し肉の炒めものは、日本では珍しいドクダミの葉を使い、火を通すことで臭みが消えて豚肉の香りを引き立て、ほのかな甘みが感じられる人気の一品です。また、豚ののどもとや砂肝を泡椒（発酵唐辛子）で炒めた泡椒炒は、発酵した唐辛子のピリッとした刺激と風味がホルモンに絡み、辛いもの好きにはたまらないお料理です。さらに、一見するとチャーハンのように見える発酵野菜入りポテトサラダ炒めも人気を集めます。これは、いつものポテトサラダとはまったく異なるもので、細かく刻まれた発酵野菜（大根の漬物など）と唐辛子を炒め合わせており、辛さの中にさっぱりとした発酵の酸味が感じられる奥深い味わいです。どのメニューも、貴州省という土地が育んだ発酵・ハーブ・唐辛子という三位一体の個性が織りなす、ここでしか味わえないお料理ばかりです。

【マツコの知らない世界】マジ中華の世界 中国で最も辛いと言われる貴州料理『貴州火鍋』は？2022/5/10放送
【かりそめ天国】中国・貴州の郷土料理味わえるお店『貴州火鍋』#仁支川峰子 #アルピー平子 すっぱウマグルメ 2024/3/8放送でも紹介