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千葉県鋸南町にある元名採石場跡地は、かつて採石が行われていた広大な跡地で、荒々しい岩肌が生み出す迫力ある景観で知られています。現在では、その非日常的な風景から「房州のグランドキャニオン」とも呼ばれ、多くの人の関心を集めています。1971年に採石事業の登録が行われて以降、およそ32年にわたって採掘が続けられ、2018年には鋸南町が土地を取得しました。一方で、この地域の石切りの歴史はさらに古く、1823年には農家が副業として採石を行っていた記録も残されています。
この地で採掘された石材は、房州石、金谷石、元名石などの名で親しまれ、建築資材として幅広く活用されてきました。明治時代には横浜港の整備にも使われるなど、地域の産業だけでなく近代日本の発展を支えた石材としても知られています。長い年月をかけて削り出された巨大な岩壁は、自然と人の営みが重なり合って生まれた独特の景観をつくり出しており、訪れる人を圧倒します。
東京ドーム約6個分に相当する広大な敷地には、切り立った断崖や複雑な地形が広がり、まるで海外の秘境を思わせるような雰囲気が漂います。その印象的な景観は映像制作の現場からも高く評価されており、映画やドラマ、ミュージックビデオ、CMなど数多くの作品の撮影地として活用されてきました。2022年までに130件を超える撮影実績があり、作品の世界観を引き立てる特別なロケーションとして注目されています。
通常は一般公開されておらず立ち入りできませんが、鋸南町や関連団体が主催する見学会や特別ツアーが開催されることがあります。こうした機会には、普段は足を踏み入れられないエリアを見学できるほか、ロケ地としての歴史や撮影時のエピソードを知ることができる場合もあります。過去には恐竜化石の発見にちなんだイベントも開かれており、地域の歴史や自然に触れられる場としても親しまれています。
見学イベントに参加する際は、足場の悪い場所や起伏のある道を歩くことがあるため、動きやすい服装と歩きやすい靴がおすすめです。敷地内には電気や水道、トイレ、更衣室などの設備がないため、必要なものは事前に準備しておくと安心です。また、入口は施錠されており、許可なく立ち入ることはできません。周辺には鋸山石切場跡もありますが、元名採石場跡地は特に映像作品のロケ地として知られる存在です。壮大な岩壁が広がる景色は、房総半島の歴史と自然の力強さを感じさせてくれる、印象深いスポットです。
| 住所 | 千葉県安房郡鋸南町元名1854 |
|---|---|
| 電話 | 0470-55-1558 |
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