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東武スカイツリーライン曳舟駅から歩いて6分ほど、落ち着いた住宅街の一角にある貯水葉は、台湾の定番料理魯肉飯を中心に楽しめる台湾料理店です。2023年1月13日にオープンしたお店で、店主の小林雄一郎さんは実店舗を構える以前、神保町や九段下などで間借り営業を行い、魯肉飯を作ってきました。その味をじっくり楽しめる場所として選ばれたのが、下町らしい穏やかな空気が残る曳舟です。
貯水葉を訪れてまず目を引くのが、店内を彩るたくさんのビカクシダです。鹿の角を思わせる個性的な葉が特徴のシダ植物で、水分を蓄えるための葉を持つことから、店名の貯水葉にもつながっています。ガラス張りの外観は台湾料理店というよりも、植物を楽しめるカフェのような雰囲気です。店内へ入ると、シンプルな壁や木の温かな質感にビカクシダの鮮やかな緑が映え、住宅街にいることを忘れてしまいそうな心地よい空間が広がります。店内のビカクシダは店主自ら板付けしたものが多く、タイから仕入れた株も並んでいます。台湾料理と植物という意外な組み合わせも、このお店ならではの楽しさです。
食事の中心となるのは魯肉飯定食です。台湾南部・高雄の味をヒントに店主が工夫を重ねた魯肉飯は、大きめのお茶碗にご飯と豚肉、煮卵などが盛られ、ひと目見ただけでも食欲を誘います。豚バラ肉は前日に約3時間、さらに当日も2〜3時間ほどかけてじっくり煮込むという手間のかかったものです。長時間火を入れることで脂の重たさがほどよく抜け、やわらかな肉の食感と旨みをしっかり味わえます。ご飯には豚肉の旨みを含んだ甘辛いタレが染み込み、八角をはじめとする香辛料も強く主張しすぎません。台湾料理や香辛料にあまりなじみのない人でも親しみやすい味にまとまっています。
魯肉飯定食は、豚肉とご飯だけでは終わらない充実した内容も魅力です。箸を入れるとほろりとほどける豚の角煮をはじめ、半熟の煮卵、高菜、たくあん、パクチーなどが添えられ、さまざまな味や食感を少しずつ楽しめます。さらに、白きくらげを使った穏やかな味わいの薬膳スープや小皿料理も付きます。小皿にはキャベツのクミン炒めやしめじのラー油炒めなどが登場し、内容は日によって変わるため、主役の魯肉飯と一緒にその日の味を楽しめます。
食事の締めには、香り豊かな凍頂烏龍茶もよく合います。温かな烏龍茶をゆっくり味わえば、豚肉や香辛料の余韻がすっきりと整い、最後まで台湾らしい食の時間を満喫できます。ランチの後は14時から17時まで喫茶として利用でき、台湾で親しまれているやさしい甘さの豆花を味わえるのもうれしいところです。
さらに、週によってはラムとミントのカレーなどを魯肉飯と組み合わせたあいがけメニューが登場することもあります。定番を味わうだけでなく、訪れる時期によって少し違った料理に出会えるのも楽しみのひとつです。持ち帰り用の魯肉飯弁当も用意されているため、事前に予約して自宅で味わうのもよいでしょう。曳舟の住宅街で台湾の味を楽しみながら、個性豊かなビカクシダに囲まれて過ごせる貯水葉は、食事と植物のどちらもゆっくり楽しみたくなる一軒です。
| 住所 | 東京都墨田区向島4-5-7 |
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ビカクシダと魯肉飯好きが高じ、脱サラしてお店を開いた結果→飲食店開業はマジ大変、でも楽しいと知る – メシ通 | ホットペッパーグルメ
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