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奈良時代に聖武天皇の命によって創建された、1300年近い歴史をもつお寺です。東京都国分寺市西元町にあり、現在は真言宗豊山派の寺院として親しまれています。正式には醫王山最勝院國分寺といい、国分寺市という地名の由来にもなった歴史深い場所です。天平13年(741年)、疫病や飢饉などによる社会不安を鎮め、国の平和を祈るため、聖武天皇は全国に国分寺と国分尼寺を建てるよう命じました。武蔵国では、現在の府中市にあった国府に近く、豊かな湧水に恵まれた国分寺崖線の麓が選ばれ、壮大な寺院が築かれました。
創建当時の武蔵国分寺は、奈良の東大寺に次ぐほどの規模を誇ったとされ、金堂や講堂、七重塔などが建ち並ぶ、武蔵国の政治と仏教文化の中心地でした。しかし、1333年の分倍河原の戦いに巻き込まれ、伽藍の大部分が焼失したと伝わります。その後、新田義貞によって薬師堂が再建され、江戸時代には徳川将軍家の保護も受けながら信仰をつないできました。現在のお寺の南側には、かつての金堂や講堂などの跡が広がり、1922年に国の史跡に指定されたとして大切に守られています。
境内で特に注目したいのが、国の重要文化財に指定されているです。平安時代末期に造られたとされる仏像で、高さは約1.95m。かつては金箔に覆われていましたが、長い年月を経た現在は黒漆の落ち着いた風合いが印象的です。寺に伝わる縁起には、1333年の戦火の際、薬師如来像が自ら飛び去って焼失を免れたという不思議な逸話も残されています。普段は一般公開されておらず、毎年10月10日の御開帳法要に合わせて、その姿を拝むことができます。薬師如来は病気や苦しみを癒やす仏様として信仰され、目の健康を願う人々にも親しまれています。
境内には、江戸時代に再建された薬師堂や仁王門、1895年に移築された楼門など、歴史を感じさせる建物が点在しています。なかでもは、武蔵国分寺ならではの見どころです。先代住職の星野亮勝が1950年から13年をかけて植物を集め、1963年に開設しました。約8000平方メートルの園内には、『万葉集』に詠まれた植物を中心に約160種類が植えられ、それぞれに古い呼び名や和歌を紹介する説明板が添えられています。四季折々の草花を眺めながら、奈良時代の人々が自然に寄せた思いに触れられる、静かな散策スポットです。
周辺には、古代の寺院の広がりを感じられるや、発掘された瓦や文化財を紹介するもあり、歴史散策を楽しめます。特に武蔵国分寺跡では、かつての建物の基壇や礎石を手がかりに、壮大な寺院の姿を想像することができます。春には史跡周辺の桜も美しく、古代の歴史と季節の移ろいを一緒に味わえるのも魅力です。お寺へはJR西国分寺駅から徒歩約14分、JR国分寺駅から徒歩約17分。万葉庭園は無料で見学できますが、本堂内部や薬師如来像は通常非公開のため、拝観の際には公開日を確認しておくと安心です。都心から少し足を延ばして、武蔵野の自然と悠久の歴史に親しみたいときに訪れたい名所です。
| 住所 | 〒185-0023 東京都国分寺市西元町1丁目13−16 |
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武蔵国分寺は奈良時代、聖武天皇の詔により創建されたお寺です。1200年の歴史ある国重要文化財「木造薬師如来座像」を本尊とし、境内には160種類を超える万葉植物が咲いております。…
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