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横浜・山手の歴史ある西洋館で、手作りのケーキと紅茶を楽しめる洋菓子店です。えの木ていの本店は、外国人居留地の面影を残す山手の高台に建つ、白い壁と赤い屋根が印象的な英国式の洋館を使っています。建物は1927年、日本人建築家の朝香吉蔵によって設計されました。木製の上げ下げ窓や現在も薪をくべる暖炉など、建築当時の姿を伝える部分が残り、館内には150年以上前のアンティーク家具も置かれています。1階がカフェ、2階にはスイーツショップと個室が設けられ、洋菓子を味わうだけでなく、かつての横浜・山手の暮らしを感じられることも大きな魅力です。
この洋館はかつてアメリカ人検事などに住み継がれ、のちに創業者の安藤夫妻が暮らすようになりました。店が生まれたきっかけは、ある冬の日の小さな出会いでした。建物の前で記念撮影をしていた女学生を安藤千鶴子さんが自宅へ招き、紅茶と手作りケーキでもてなしたところ、とても喜んでもらえたことから、庭に面したリビングをカフェにすることを思い立ったそうです。1979年にえの木ていとして開店し、店名は庭に立つ大きな榎木から付けられました。自宅へ友人を招くようにお菓子と紅茶でもてなすという考え方は、その後も店の大切な姿勢として受け継がれています。
えの木ていを代表するお菓子が、40年以上作り続けられているチェリーサンドです。開店した頃、ケーキに添えていたさまざまなソースの中でもチェリーソースが特に好評だったことから、チェリーを生かした新しいお菓子を考案。試作を重ね、ダークチェリーとクリームを組み合わせた現在の形が生まれました。横浜・山手のお土産としても親しまれ、本店以外でも取り扱われる看板商品へ育っています。
カフェで長く愛されているのがレアチーズケーキと英国風スコーンです。どちらも開店当初から受け継がれてきたレシピを大切にしているメニューです。英国風スコーンはクロテッドクリームとストロベリージャム、紅茶を合わせるクリームティーでも楽しめます。また、生クリームは創業以来素材にこだわり、ショートケーキやふんわり焼き上げるシフォンケーキなどにも使われています。旬の果物を生かしたケーキが季節ごとに登場し、週末にはフルーツタルトやミルフィーユも人気を集めています。
紅茶とともにゆっくり過ごしたい人には、ローズをテーマにしたアフタヌーンティも用意されています。自家製ケーキ、伝統的なスコーン、サンドウィッチ、オリジナルの紅茶を組み合わせた内容で、本店2階の個室で楽しめる完全予約制のメニューです。一方、平日にはかつて港の見える丘公園で営業していた「ローズガーデンえの木てい」のメニューをよみがえらせた復刻版ローズガーデンセットも登場しています。横浜外国人墓地や元町公園、山手234番館などが集まる山手散策の途中、洋館そのものの歴史に触れながらティータイムを楽しめる、横浜らしい一軒です。元町・中華街駅からは徒歩約7分で、ガーデン席は犬を連れて利用することもできます。
| 住所 | 神奈川県横浜市中区山手町89-6 |
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| 電話 | 045-623-2288 |

www.enokitei.co.jp…