軽井沢駅「ちもと総本店 軽井沢本店」
旧軽井沢銀座通りで、昔ながらの和菓子と甘味を楽しめるちもと総本店 軽井沢本店は、長い歴史を受け継ぐ御菓子司です。現在の店は軽井沢に根を張っていますが、その歩みをたどると東京・銀座、さらに京都へとつながります。店に伝わる歴史については資料によって創業時期の説明に違いがあり、公式サイトでは江戸時代中期創業と紹介されています。一方、2026年に公開された4代目店主への取材では、京都の和菓子店から最中、落雁、村雨の3品を受け継いだ初代が、明治後期に銀座で店を開いたと語られています。「ちもと」という名も、ルーツとなった京都の店が千本通にあったことにちなみ、「千本」の読み方から名付けられたとされています。その後は暖簾分けによって各地へ広がり、本店は第二次世界大戦の戦禍を避けて軽井沢へ移りました。現在は初代から数えて4代目が暖簾を守り、旧軽井沢散策の途中で立ち寄れる甘味処として親しまれています。
この店を代表する和菓子がちもと餅です。沖縄産黒糖を使った求肥に信州産のくるみを練り込んだ看板商品で、やわらかな求肥とくるみの食感、黒糖の風味を一度に味わえるのが持ち味です。長く受け継がれてきた和菓子店でありながら、軽井沢へ移ってから土地に合った菓子を生み出してきたところもちもと総本店らしい魅力です。その代表が蕎麦団子で、銀座時代に親しまれていた草団子をもとに、信州らしい素材を取り入れようと考案されました。信州産そば粉を使った団子をなめらかなこし餡で包み、そばの香りと餡の甘みを重ねています。ちもと餅、蕎麦団子、注文を受けてから自家製だし醤油で香ばしく焼く焼き団子は、店を代表する3つの味として紹介されています。
もうひとつ、軽井沢ならではの楽しみが軽井沢天然氷のかき氷です。軽井沢の湧水を使い、時間をかけて凍らせた希少な天然氷を削っています。公式案内では、ゆっくり凍らせることで溶けにくく、氷そのものにも味わいが感じられると紹介されています。なかでも宇治金時は、特製の宇治抹茶蜜に自家製あんこを合わせ、器の底には栗と白玉を忍ばせた一品です。生のいちごと自家製白蜜から非加熱でシロップを仕立てる生いちごもあり、和菓子店ならではの丁寧な甘味づくりが感じられます。天然氷のかき氷は夏だけの楽しみと思われがちですが、2026年の店主取材では年間を通した名物として紹介されています。
店内では和菓子だけでなく、あんみつ、栗ぜんざい、田舎しるこ、豆かんなど、昔ながらの甘味も幅広くそろいます。さらににしん蕎麦、きのこ蕎麦、とろろ蕎麦などの食事も用意され、甘味休憩だけでなく軽めの昼食にも立ち寄れます。持ち帰りの和菓子では、黒糖のすり蜜とこし餡を合わせた千本饅頭、黒胡麻を練り込んでつぶ餡を包んだ三冬饅頭、和栗とこし餡を竹皮に直接流して蒸す栗蒸し羊羹なども並びます。軽井沢へ受け継がれた歴史と信州の素材がひとつになったちもと総本店は、旧軽井沢銀座を歩くなら、名物のちもと餅とともに土地に寄り添って変化してきた和菓子文化にも触れてみたい一軒です。
- きな粉餅
- いそべまき
- ちもと餅
- かき氷イチゴミルク(白玉トッピング)
- あんずあんみつ
| 住所 | 長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢691-4 |
|---|---|
| 電話 | 0267-42-2860 |
ホームページ
www.chimoto-sohonten.com…
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