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鳩ノ巣駅から歩いて約1分、奥多摩の山の幸や川の恵みを釜めしとともに味わえる食事処が、鳩の巣釜めしです。鳩ノ巣渓谷へ向かう散策路にも近く、青梅街道沿いで1970年代から地域に親しまれてきました。地元の食材をできるだけ取り入れながら奥多摩らしい料理を作り続け、現在は2代目店主の岡部正樹さんが店を守っています。釜めしに使う米にもこだわり、新潟県の契約農家から魚沼産コシヒカリを玄米で仕入れ、店で自家精米しているのが特徴です。炊き上がった米のもっちりとした食感が、きのこや山菜から出る旨みをやさしく受け止めてくれます。
鳩の巣釜めしならではのもうひとつの楽しみが、店内に飾られた奥多摩の自然写真です。2代目の岡部さんは野鳥や野生動物の撮影をライフワークとし、開店前の早朝や定休日には町内の森へ出かけて撮影を続けています。ヤマセミやカワセミをはじめとした野鳥の姿をとらえた作品が店内を彩り、食事をしながら奥多摩の豊かな自然に触れられます。岡部さんの写真は町の企画や地域発の「オクタマ・トリ・カルタ」にも使われており、料理だけではない奥多摩との深いつながりを感じさせてくれます。
開店以来の看板料理として親しまれているのがきのこ釜めしセットです。しめじの煮汁を生かして醤油仕立てに炊き込む釜めしは、きのこの香りと旨みがご飯へじんわり染み込む一品です。セットには水炊き、漬物、さしみこんにゃく、季節の野菜を使った天婦羅、手作りの甘味などが添えられ、釜めしを中心にさまざまな味を少しずつ楽しめる仕立てになっています。ふたを開けた瞬間の湯気や、釜の中でふっくら炊き上がったご飯も、釜めし専門店ならではの楽しみです。
きのこと並んで味わいたいのが山菜釜めしセットです。山菜を炊き込んだご飯からは山里らしい素朴な風味が広がり、鳩ノ巣渓谷の散策や奥多摩のハイキングを楽しんだ日の食事にもよく合います。さらに、この店では奥多摩を代表する養殖魚「奥多摩やまめ」を使った料理にも力を入れてきました。奥多摩やまめは東京都が大型化を進めたヤマメで、町内で育てられたものが飲食店へ出荷されています。奥多摩やまめ刺身は身の味わいをそのまま楽しめる料理として知られ、香ばしく焼き上げる奥多摩やまめ塩焼きや、香りを凝縮した奥多摩やまめ燻製も奥多摩らしい一品です。仕入れ状況によって魚料理の内容が変わることも考えられるため、目当ての料理がある場合は訪れる前に確認しておくと安心です。
また、鳩の巣釜めしは奥多摩町の特産品「治助イモ」を扱う認定店にも選ばれています。山の食材、川魚、丁寧に精米した米、そして店主が撮影した野鳥写真まで、奥多摩の風土をさまざまな角度から感じられるのがこの店の魅力です。鳩ノ巣駅から近いため電車の旅にも組み込みやすく、鳩ノ巣渓谷を歩く前後に、釜から立ちのぼる湯気とともに山里の味をゆっくり楽しめます。
| 住所 | 東京都西多摩郡奥多摩町棚沢375 |
|---|---|
| 電話 | 0428-85-1970 |
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