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宮城県白石市の鎌先温泉で、約600年にわたる歴史を受け継ぐ温泉宿が時音の宿 湯主一條です。鎌先温泉は、室町時代に木こりが鎌の先で岩を打ったところ湯が湧き出したことから、その名が付いたと伝わる温泉地です。「傷に鎌先」と呼ばれ、古くから湯治の地として親しまれてきました。一條家は代々、仙台藩から温泉を管理する「湯守」を任され、鎌先の湯とともに歩んできました。現在も宿には長い歴史を物語る建物が残り、温泉に泊まるだけではない、文化に触れる旅を楽しめます。
なかでも目を引くのが、大正から昭和にかけて整えられた木造の建物です。現在の木造本館は、昭和期に建てられた木造建築で、昔ながらの土壁や趣のある窓ガラスなどが残されています。本館を含む建物と土蔵は2016年に国の登録有形文化財となりました。かつて湯治客を迎えた本館は、現在は個室料亭匠庵として活用されています。歴史ある建物を保存するだけでなく、今も食事の時間を過ごす場所として使い続けていることが、この宿ならではの魅力です。
温泉は性質の異なる2つの源泉を楽しめます。露天風呂や大浴場では弱アルカリ性の洞窟の湯、もうひとつは「傷に鎌先」の歴史を伝える薬湯です。薬湯にはナトリウム-塩化物・硫酸塩泉が引かれています。宮城県の案内でも、湯主一條は宿泊者向けの温泉宿となっており、日帰り入浴は受け付けていないため、温泉を楽しみたい場合は宿泊を前提に計画するのがおすすめです。
食事も時音の宿 湯主一條を語るうえで欠かせません。夕食は、歴史ある本館の個室料亭匠庵で味わう月替わりの森の晩餐。宮城の食材を中心に旬の味を取り入れた和洋折衷の会席で、季節によって献立が大きく変わります。これまでには仙台黒毛和牛フィレステーキ、蔵王フランス鴨の鍋、仙台芹鍋、石巻産の魚介など、宮城らしさを感じられる料理が組み込まれてきました。秋には一條菜園で収穫した新米のひとめぼれが登場するなど、その土地と季節を食卓から感じられる内容です。
さらに名物として知られるフォアグラ大根をはじめ、自家製の果実酒や手作りのお新香、季節の甘味など、会席の細かな一品にも工夫が重ねられています。春なら山菜や筍、夏には鱧や地元の夏野菜、秋には栗や新米、冬には仙台芹や寒鰤といったように、訪れる時期によって料理の表情が変わるのも楽しみです。料理は仕入れによって内容が変わるため、特定の料理を目当てにする場合は最新の献立を確認しておくと安心です。
宿は鎌先温泉街の奥にあり、最後は狭く急な坂道になります。車の場合は玄関前まで進まず、宿泊者専用駐車場に車を置いて送迎車を利用する案内となっています。JR白石駅と白石蔵王駅からも予約制の無料送迎車が運行されています。昔ながらの湯治場の面影、国の登録有形文化財となった木造建築、2つの源泉、そして季節を映した料理まで、白石の歴史と食をゆっくり味わいたい旅に似合う温泉宿です。
| 住所 | 宮城県白石市福岡蔵本字鎌先1-48 |
|---|---|
| 電話 | 0224-26-2151 |

【公式】宮城県鎌先の露天風呂付き客室と料理が人気の温泉宿|湯主一條
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時音の宿 湯主一條 奥羽の薬湯と呼ばれる鎌先温泉と美食溢れる森の晩餐を味わう
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