【東野・岡村の旅猿】おいでやす小田念願の湯豆腐屋『南禅寺 順正』#おいでやす小田 京都の旅 2026/8/31放送

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蹴上駅「南禅寺 順正(じゅんせい)」

南禅寺の門前で、京都名物のゆどうふと庭園の風情を一緒に味わえる料理店です。京都市左京区の南禅寺 順正は、料理だけでなく、その舞台となる建物にも深い歴史があります。敷地の中心となる順正書院は、江戸時代後期の1839年、丹後国由良出身の蘭方医・新宮凉庭が開いた医学の学問所を始まりとしています。新宮凉庭は長崎で蘭方医学を学び、1819年に京都で開業した医師で、私財を投じて順正書院を築きました。ここでは内科や外科、薬学などを学ぶ教育が行われただけでなく、大名や文人らが集まって交流する文化サロンのような役割も担っていました。明治時代まで学問の場として受け継がれ、現在も書院や石門などが残されています。現在の湯豆腐店が開店したのは1962年で、歴史ある空間を食事の場として生かしながら守り続けています。

南禅寺 順正ならではの魅力は、食事をしながら江戸時代から続く建築と庭の景色に触れられることです。順正書院は入母屋造桟瓦葺の数寄屋造で、上段の間やイロリの間、茶室などを備え、国の登録有形文化財となっています。前庭や石門には江戸時代の面影が色濃く残り、幕末の京都を紹介した「花洛名勝図会」にもその姿が描かれました。かつて周囲には薬草園が広がり、さまざまな薬草が育てられていたとされています。現在の庭には琵琶湖疏水から引かれた水が流れ込み、心字池や橋、苔、木々などが織りなす景色を楽しめます。春の新緑から秋の紅葉まで季節によって表情が変わり、南禅寺参拝とあわせて京都らしい時間を過ごせるのも大きな魅力です。

料理の中心となるのは、南禅寺界隈を代表するゆどうふです。南禅寺周辺では古くから湯豆腐が門前の名物として親しまれてきました。南禅寺 順正では利尻昆布を使っただしで豆腐を温め、豆腐そのもののやわらかな口当たりや風味を引き立てています。湯気の立つ鍋を囲みながらいただく素朴な料理ですが、昆布のうま味と豆腐のなめらかさが重なり、素材の持ち味をじっくり楽しめます。特に寒い季節には体を温めながら味わえる、南禅寺散策と相性のよい一品です。

豆腐料理をさらに幅広く楽しみたいときには、ゆどうふ会席ゆば会席も選べます。旬の素材を取り入れた京会席の流れに豆腐や湯葉を組み合わせているため、湯豆腐だけではなく京都の季節の味覚までゆっくり味わえるのが特徴です。料理には京生麩田楽のような京都らしい食材を使った品や、季節の野菜などを取り合わせた天ぷらなども登場し、淡泊な豆腐料理の合間に食感や香ばしさの変化を添えてくれます。料理内容は季節や仕入れによって変わるため、その時期ならではの味に出会えるのも楽しみのひとつです。南禅寺や水路閣を散策したあと、歴史ある書院と水の流れる庭を眺めながら京都の豆腐文化に触れられる南禅寺 順正は、料理、建築、庭園をひと続きに楽しめる一軒です。

  • 特別月コース 1人前 4950円
    順正名物 ゆどうふ/豆腐の田楽/マグロのお造り・ハモの湯引き などなど
住所 京都府京都市左京区南禅寺草川町60
電話 075-761-2311

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