「千鳥ヶ淵ボート場」は、皇居のお濠の一部である千鳥ヶ淵で、水上から都心の自然と歴史を満喫できる場所です。
その名の通り、まるで千鳥が羽を広げたような形状から名付けられた千鳥ヶ淵は、元々は江戸城の飲料水源として、また城郭防衛の要として築かれた歴史深い場所。
戦後、国民公園として一般に開放され、1950年（昭和25年）に区営ボート場が開設されて以来、都心における貴重な憩いの場として多くの人々に親しまれています。
千鳥ヶ淵ボート場の最大の魅力は、何と言っても桜の季節に水上から眺める圧倒的な景色です。
千鳥ヶ淵緑道にはソメイヨシノやオオシマザクラなど約260本もの桜が植えられ、満開時には水面へと枝垂れる桜が「桜のトンネル」を形成します。
ボートを漕ぎながらこの桜のトンネルをくぐり抜ける体験は、地上からでは味わえない格別な感動を与えてくれます。
特に、3月下旬から4月上旬にかけて開催される「千代田のさくらまつり」期間中は、夜間ライトアップも実施され、幻想的な夜桜を水上から堪能することができます。
ピンク色に染まるお濠に映る桜の姿は、まさに息をのむ美しさです。