2025年3月27日にグランドオープンした「道の駅 べに花の郷おけがわ」は、単なる休憩施設に留まらない、まさに「食のテーマパーク」と呼ぶにふさわしい魅力に溢れています。かつて中山道の宿場町として栄えた桶川の歴史と、市の花である「べに花」をモチーフにした和風建築が訪れる人々を温かく迎え入れ、地域に根ざした食の魅力を存分に発信しています。

この道の駅が誇る最大の特長は、その食の多様性と質の高さにあります。埼玉県内の新鮮な農産物、畜産物はもちろんのこと、海なし県である埼玉では珍しい新鮮な海産物まで幅広く取り揃えられているのが驚きです。特に注目すべきは、「桶まる大食堂」で提供される「桶まる海鮮丼」。地域の伝統と海の恵みが融合した、この道の駅でしか味わえないご当地グルメは、訪れる人々を笑顔にする一杯として、連日賑わいを見せています。また、地元桶川産のブランドトマト「男気トマト」や埼玉のブランド和牛「武州和牛」を使用した料理、さらには「軍右衛門うどん」といった地域特有の味覚も堪能でき、食の冒険心をくすぐられます。

食事だけでなく、スイーツやお土産も充実しています。「羽釜ごはん むすびの郷」では、羽釜で丁寧に炊き上げたご飯を、有明海産の香り高い海苔や平窯で炊き上げる海水塩で握った手作りおむすびが並び、心温まる日本の味を提供します。さらに、酪農業が盛んな桶川市ならではの魅力として、「オッケー桶川ソフト＆クレープ」と「オッケー桶川ミルクスイーツ」があります。埼玉県産の牛乳や卵をふんだんに使ったべに花を模したミルクソフトクリームや、濃厚なプリン、シュークリーム、パンケーキサンドなどは、幅広い世代に喜ばれること間違いなしです。

清らかな水と厳選された国産大豆から生まれる、とろけるような生ゆばの専門店です。
日本最大級のゆば窯で、できたての生ゆばを心ゆくまで「すくって、味わう」という贅沢な体験ができます。
健康志向の方にも嬉しい、良質なタンパク質やイソフラボンが豊富なゆばは、まさに体の中から美しくなれるスーパーフード。
元々は豆腐屋さんとして創業した町田屋は、試行錯誤を重ねながら日本一の生産規模を誇るゆば工場へと発展しました。
その歴史と情熱が詰まった場所で提供される生ゆばは、一般的な湯葉の概念を覆すほどの、とろける舌触りと豊かな大豆の風味が特徴です。

店内では、ゆばすくい体験が大きな魅力の一つ。
専用の串を使って、熱々の豆乳の表面に張る薄い膜をそっとすくい取る瞬間は、まるで職人になったかのような気分に。
すくったばかりの生ゆばは、そのままでも絶品ですが、ポン酢や醤油、さらにはラーメンスープなど、様々なアレンジで味の変化を楽しめます。
訪れた人々の間では、リンゴジャムやトマトジャム、きなこやはちみつといった意外な組み合わせが「とても美味しかった」と評判です。
健康効果が期待できる豆乳の蒸気が漂う工場内で、社長夫人である町田清美さんが語る「お肌に良いんですよ」という言葉も、体験の楽しさを一層引き立てます。

また、生ゆばだけでなく、寄せ豆腐、胡麻豆腐、各種お惣菜の盛り合わせ、スープ、カレーなど、ヘルシーで美味しい料理が豊富に用意されており、湯葉以外にも様々な味が楽しめます。
お土産コーナーでは、ここでしか手に入らないオリジナルのゆば製品や豆腐製品が並び、自宅用はもちろん、大切な人への贈り物としても喜ばれています。

一年を通じて旬の味覚狩りが楽しめることで知られる人気の観光農園です。
東京ドーム約7個分に相当する広大な敷地には、様々な果物や野菜が栽培されており、訪れる人々に収穫の喜びと豊かな自然体験を提供しています。
先代の原田重信氏が1952年にリンゴ農園として創業したことに始まります。当初はリンゴ栽培のほか、酪農、米、養蚕なども手掛ける複合農家でしたが、昭和55年（1980年）に現在の代表者である原田良美氏が事業を継承した際、近隣に観光農園が少なかったことから、リンゴを主力とした観光農園事業へと転換しました。翌年にはリンゴジュース工場とキノコの菌床栽培も開始し、単なる農園から多角的な「果実の里 原田農園」として発展を遂げました。

ここでは、12月下旬から5月上旬にかけてのいちご狩り、6月から7月上旬のさくらんぼ狩り、7月下旬から9月上旬の桃狩り、8月中旬から11月下旬のりんご狩り、9月上旬から10月下旬のぶどう狩りなど、季節ごとに旬の果物狩りを楽しむことができます。特に「やよいひめ」や「ぐんま名月」といった群馬県が誇るブランド品種のフルーツも味わえるのが魅力です。ハウス栽培の果物も多いため、雨の日でも安心して味覚狩りを楽しめるのも嬉しいポイントです。

味覚狩り以外にも、本格的なピザ作り体験や自家製ジャム作り体験、さらには夏季にはカブトムシ狩り、通年できのこ狩りやマス釣りなど、子供から大人まで夢中になれる多彩な体験メニューが充実しています。園内には、収穫したてのフルーツを使った自家製ジャムやスイーツを販売する広々とした売店、そしてバーベキューも楽しめる食事処も併設されており、一日を通して存分に満喫できる施設となっています。特に、リンゴを丸ごと1個使った「はらだのくーへん」は、お土産としても大人気です。最近ではワイナリーとカフェも新設され、自家栽培のリンゴを使ったシードルやフレッシュなフルーツドリンクなども提供しています。

オープン以来、地域の新たなランドマークとして注目を集めています。
道の駅のコンセプトは「自然に抱かれるプレミアムな時間」であり、訪れる人々に非日常の体験を提供しています。
敷地内には20を超える多様なショップとアクティビティが展開されており、ショッピング、グルメ、リラックス、そしてアクティブな遊びまで、あらゆるニーズに応える充実した施設が魅力です。
特に、「前橋・赤城の美味しい」を届けることにこだわり、地元の新鮮な農産物や畜産物、加工品が並ぶ「Akagi Farm Life」では、田口町の「田口菜」や富士見町時沢の「時沢大根」、下大島町の「大島梨」といった地域の伝統野菜や果物が豊富に揃います。
生産者自らが売り場に立ち、おすすめレシピや栽培の裏話などを共有するライブ感あふれる直売所は、ここでしか味わえない体験です。