茨城県笠間市のJR友部駅からバスで少し行ったところにあるいばらき食彩 香寿亭は、地元の新鮮な恵みをふんだんに使い、心温まる和食を提供する料理店です。茨城の「うまいもの」の魅力を多くの人に知ってほしいという店主の強い思いからお店は始まりました。店主は、かつて水戸市にある有名な懐石料理店で9年もの間料理長を務めた経験をお持ちで、そこで培われた確かな技術と、県産食材への深い愛情が、一皿一皿に込められています。地元の方々はもちろん、県外からも「おいしい料理をお手頃な価格で楽しめる」と評判を集め、多くのお客様に愛されています。

お店の大きな特徴は、地元の恵みを生かしたお料理へのこだわりと、細部にまで気を配った空間づくりです。店内には、茨城県産の木材が柱として使われており、やわらかくあたたかな木のぬくもりを感じながらゆったりと食事の時間を過ごすことができます。地元の食材を大切にする店主の思いは、内装にも表れているのですね。また、お料理は季節の移り変わりを感じられるよう、その時期にもっとも旬を迎える地元の新鮮な野菜や魚介類が積極的に取り入れられています。特に人気の高いメニューとして知られる釜飯は、注文を受けてから炊き上げるため、お米と具材の風味が最大限に引き出された出来たての美味しさを味わえるのが魅力です。席を予約する際に、事前に釜飯の種類を伝えておくと、到着に合わせて炊き上がりを用意してもらえるそうですよ。これは嬉しいおもてなしの心遣いです。

お昼の時間には、お刺身や天ぷら、小鉢など数種類の料理がバランスよく盛り込まれたランチメニューが用意されており、気軽に本格的な和食を楽しめると好評です。夜の時間は、金曜日と土曜日のみの営業ですが、お祝い事など特別な会食にもおすすめのコース料理もあります。また、茨城県は豊かな土地と水に恵まれた酒どころとしても知られており、香寿亭では、地元笠間や茨城県の蔵元が造る「郷乃譽」や「山桜桃」、「武勇」など、厳選された地酒が種類豊富に取り揃えられています。美味しい和食に合わせて、地元のお酒をじっくりと味わうのもまた格別な体験です。

お店の名物としてぜひ味わっていただきたいのは、秋の味覚として知られる笠間の栗ご飯ミニコースです。栗の生産量が日本有数の笠間市ならではのメニューで、シンプルに栗の風味を活かした栗ご飯と、彩り豊かな栗五目ご飯の2種類から選ぶことができます。このコースには、前菜と栗の天ぷら、そして食後のお飲み物も付いており、笠間の豊かな秋の恵みを堪能できます。また、茨城県のブランド鶏である「つくば鶏」を使用したつくば鶏のから揚げは、ジューシーで旨みが凝縮された人気の一品です。そして、海老しんじょうと茨城野菜の天ぷらもおすすめです。有機野菜を使い、素材の良さをシンプルに活かす天ぷらは、季節ごとの新鮮な野菜の甘みや食感を存分に感じられる、心と体に優しいお料理です。いずれのメニューも、経験豊富な料理長の丁寧な仕事ぶりが感じられ、訪れる人々に茨城の食の豊かさを伝えてくれる、そんな素敵なお店です。