西鉄柳川駅から車で15分ほどの沖端町に暖簾を構える、地元に長年愛される精肉店直営のお食事処です。精肉店として食肉の卸しや販売を担う「（有）清柳食産」が手がけており、新鮮で質の良いお肉を求める方々の台所を支えてきました。平成元年（1989年）に食肉専門店として創業して以来、地元柳川の進歩発展に貢献するという理念を大切に、地域社会への報恩感謝の想いを胸に活動していらっしゃいます。その高い品質は、柳川藩主 立花邸 御花や市内の病院、給食センターなどにも納品しているという実績からも伝わってきますね。精肉販売スペースの横に、お昼の時間だけオープンするイートインスペースがあり、「ミートハウス おにくやさん」として、肉匠が厳選したお肉を気軽に味わえると大変人気を集めています。

こちらのお店の一番の特徴は、なんといってもお肉のプロフェッショナルである精肉店ならではのこだわりが詰まったメニューの数々です。特に、その名が知られるようになったのは、地元開催の「まかない飯グランプリ」で優勝を飾った名物、柳川黄金博多和牛カレーです。このカレーは、柳川で生産されている上質ランクの博多和牛を贅沢に使っているのが大きな魅力です。肩肉、スネ肉、もも肉、すじ肉など、さまざまなお肉の部位を惜しみなく使い、丁寧に下処理をしてからじっくりと煮込んでいるので、お肉の旨味がルー全体に溶け込み、トロトロの食感と深いコクを生み出しています。さらに、飴色に炒めた玉ねぎとオリジナルブレンドのスパイスを合わせ、3日間もの手間ひまをかけて作られています。このこだわりが評価され、レトルト食品は柳川ブランド認定品にも選ばれているほどです。

お食事処での人気メニューは、その柳川黄金博多和牛カレーにステーキ肉を豪快に乗せた柳川黄金博多和牛カレー ステーキのせです。肉匠がカレーに合うお肉を厳選し、絶妙な焼き加減で乗せられたステーキは、お肉本来の旨味をしっかりと楽しめると評判です。また、イートインスペースには電動車いすでも利用できるバリアフリーのお席が一卓用意されていたり、お子さま連れのママ友会でも使える個室があったりと、誰もが安心して美味しいお肉を味わえるように配慮がなされている点も、地域に根ざしたお店ならではの温かさですね。

カレー以外にも、お肉屋さんだからこその工夫が光る逸品が並びます。一日の販売数が限定10食という牛タンサイコロステーキビーフシチューは、知る人ぞ知る隠れた人気メニューです。分厚い牛タンをサイコロ状にカットし、じっくり煮込んで旨味を引き出したビーフシチューは、舌の上でとろけるような柔らかさだと評判です。また、ご飯ものなら和牛ステーキ ひつまぶしドン！もおすすめです。こちらは、食べ進めるうちに味が変わり、飽きることなく和牛の美味しさを満喫できる楽しい一品です。精肉店ならではのお惣菜として、博多和牛コロッケなども人気で、食べ歩きやご自宅での食卓にもぴったりです。地場特産物を使った商品開発にも力を入れており、有明海の海苔を原料に使った柳川産のりネー酢″など、柳川の魅力を伝えるオリジナル商品も手掛けています。お食事はもちろん、お土産選びにもぜひ立ち寄っていただきたい、柳川の「美味しい」が集まるお店です。（875文字）