仙台のシンボルロード、定禅寺通りの美しいケヤキ並木を臨むビルの2階に佇む、喫茶の文化を伝えるお店です。
創業以来、この街のコーヒー好きの方々に長く愛され続けてきました。お店は地下鉄南北線勾当台公園駅から歩いて2分ほどの場所にあり、街の喧騒から一歩離れた落ち着いた空間が広がっています。店内は、パリの街角にあるカフェを思わせるクラシカルで温かみのある雰囲気で、やわらかなランプの灯りが訪れる人々を優しく迎え入れてくれます。木のカウンターや棚に並ぶ様々なブランドのコーヒーカップが、お店の歴史とこだわりを感じさせてくれます。

お店の名前である「カフェ ド ギャルソン」は、お店の空間をデザインした設計士さんが名付けたというエピソードがあります。店内にはクラシック音楽が静かに流れ、ガラスで仕切られたボックス席や窓際の席からは、四季折々の定禅寺通りの風景を眺めながら、ゆったりと流れる特別な時間を過ごせます。こちらのコーヒーは、ネルドリップという手間のかかる抽出方法で、一杯ずつ丁寧に淹れられています。この技法によって、コーヒー豆の持つ豊かな香りと深いコクが最大限に引き出され、極上の味わいを堪能できます。また、奥のフロアには4名以上で利用できる個室風のスペースもあり、落ち着いた中で特別な語らいを楽しむこともできます。

こちらの人気の軽食メニューとして親しまれているのが、具材を挟んで焼き上げたクロックムッシュです。専用の器具を使い、一つひとつ時間をかけてじっくりと焼き上げることで、外側はカリッと香ばしく、中はしっとりとした食感に仕上がっています。具材には、定番のツナとタマゴを使ったものや、風味豊かなペッパーポークとチーズを合わせたものなどがあり、コーヒーとの相性も抜群です。また、甘さ控えめでコーヒーによく合うスイーツも豊富で、メディアでも取り上げられたことがあるオリジナルケーキのくるみバナナは、カッテージチーズをベースにバナナの優しい甘みを活かしたしっとりとした食感が特徴です。

そのほかにも、お店を代表するメニューとしてぜひ味わっていただきたいのが、フランス語で「冷やす」という意味を持つオーレグラッセやカフェグラッセです。コーヒーの香りとコクがしっかりと感じられる一杯で、氷が溶けても風味が薄くなりにくいように工夫されています。また、濃厚なクリームチーズのコクと酸味が絶妙で、クッキー生地のシナモンの香りがアクセントになっているレアチーズケーキも人気です。さらに、季節によって変わる手作りのスイーツも楽しみの一つで、カスタード生地とフルーツを合わせたフランスの伝統菓子モモのクラフティなどが登場することもあります。