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名古屋市緑区の有松に工房を構える彩 Aya Irodoriは、約400年受け継がれてきた伝統工芸「有松・鳴海絞」の技を生かしながら、現代の暮らしになじむ作品づくりに取り組むアトリエです。有松駅から歩いて約5分、江戸時代の面影を残す旧東海道の町並みを散策しながら訪ねられる場所にあり、絞り製品の販売だけでなく、伝統の技を自分の手で楽しめるワークショップも行っています。手がけるのは有松絞りの職人・大須賀彩さん。有松の絞りに関わる2か所で技を学び、仕事を手がけながら技術を身につけてきました。有松絞りまつりでは作品が最優秀賞を受賞するなど実績を重ね、2020年には有松にアトリエを開いています。
彩 Aya Irodoriの大きな魅力は、昔ながらの有松・鳴海絞をそのまま残すだけではなく、現代の感性を重ねたものづくりを続けていることです。有松・鳴海絞には、かつて100種類を超える技法があったともいわれ、布を縫ったり、糸でくくったり、挟んだりしながら染料の入り方を変え、一枚の布に複雑な模様を生み出します。アトリエでは、そうした技術を身近に感じられる雪花絞りや手筋絞りの体験が用意されています。体験は予約制で、和紙やハンカチ、手拭いストールなどを素材に選べるため、有松散策の思い出を自分の作品として持ち帰れるのも楽しみです。観光案内では、知多木綿を使って手筋絞りを施すプログラムも紹介されており、道具を持参せず参加できる企画も行われてきました。
作品の幅が広いことも彩 Aya Irodoriらしさのひとつです。身近に使いやすい手拭いをはじめ、ワンピースやボレロ、エプロンといった衣類にも絞りの表情を取り入れています。同じ技法を使っても、布のくくり方や染まり方によって模様が少しずつ変わるため、機械によるプリントとは異なる味わいを感じられます。伝統工芸というと着物や浴衣を思い浮かべがちですが、日常の装いへ自然に取り入れやすいアイテムへ展開しているところにも、現代の有松絞りを伝えようとする工房の姿勢がうかがえます。
さらに、トートバッグやショルダーバッグ、がま口、ポーチといった小物類のほか、スカーフ・ストール、ヘアバンド、イヤリング・ピアスなどのアクセサリーも扱ってきました。2026年の有松絞りまつりにも出店しており、伝統的な浴衣から洋服、雑貨まで多彩な絞り製品が集まる有松のものづくり文化を支える工房のひとつです。また、過去には「庵野秀明展」で有松・鳴海絞を使ったコラボレーションにも参加し、エヴァンゲリオン初号機を思わせる色彩を絞りで表現した作品も制作しています。歴史ある有松の町並みを歩くだけでなく、職人の技に触れ、自分でも絞りを体験してみたい方に立ち寄ってほしいアトリエです。
| 住所 | 愛知県名古屋市緑区有松807−1 |
|---|---|
| 電話 | 052-621-6820 |

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