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西宮・夙川で70年以上にわたり親しまれてきた、1951年創業のパン屋さんです。ブーランジェリー・フリアンドは阪急夙川駅、JRさくら夙川駅から歩いて約5分の場所に本店を構え、夙川グリーンタウンにも店舗を構えています。現在パン作りを担う3代目の谷口佳典シェフは西宮市夙川生まれ。ドンクで経験を積んだ後、2009年にフランスへ渡り、4店舗で研修を受け、さらに2店舗でシェフ・ブーランジェを務めました。帰国後の2010年からフリアンドのシェフとして腕を振るい、2021年には世界各国の職人が製パン技術を競う「モンディアル・デュ・パン」で総合優勝を果たしています。世界レベルの技術を持ちながら、地元の日常に寄り添うパン屋であり続けているところも、この店の大きな魅力です。
パン作りでは、種類ごとに小麦粉の粒度や風味、ミネラル分を見極め、フランス産、アメリカ産、カナダ産などの小麦を使い分けています。さらにライ麦から起こしたサワー種をはじめ、液状のルヴァンリキッド、生地状のルヴァンデュールという3種類の自然酵母を自家培養。専用庫で温度や湿度を管理しながら育てています。興味深いのは、これらの酵母から日本酒の麹にも見られる乳酸菌が多く確認されていること。酒造りの街として知られる西宮らしさを感じさせるエピソードです。フランス・ボンガード社のオーブンも取り入れ、ハード系のパンは香ばしい外側と、もっちりした内側の食感を引き出しています。
なかでも注目したいのがレスペクチュスパニスです。谷口シェフが2021年のモンディアル・デュ・パンで優勝した際に披露したパンのひとつで、ごく少量の酵母を使い、手ごねした生地を長い時間をかけて発酵させる昔ながらの製法を取り入れています。フリアンドではフランス産の有機栽培小麦を使い、小麦そのものの風味を生かした仕上がりに。世界大会のためだけに特別なパンを作るのではなく、大会で用いるものと店頭のパンを同じ考え方で作るという谷口シェフの姿勢からも、日々のパンに注ぐ思いが伝わります。
店内にはハード系から食パン、菓子パン、惣菜パン、サンドイッチまで幅広い種類が並びます。長く愛されているフリアンドのクリームパンは、創業当時から改良を重ねてきた一品。生地に対してたっぷりとクリームを詰めながら、重たくなりすぎない味わいを目指して作られています。定番人気のフリアンドのカレーパンは、粗めのパン粉によるざっくりとした表面と、もっちりした生地の組み合わせが特徴。甘みのあとからスパイスの風味が広がるよう工夫されています。
さらに、フランスパン生地を使ったクロワッサン・シロップ、五穀入りのパンに餡とバターを合わせた五穀ブレッドのあんバタ、チーズの風味を楽しめるバゲットグリュイエールなど、食感も味わいも異なるパンがそろいます。公式の商品一覧にはパン・オ・ルヴァンやベルリーナ・ラントブロート、明太子フランス、チャバッタなども並び、フランスで磨いた技術を感じさせるパンから親しみやすい惣菜パンまで選択肢は豊富です。世界大会で頂点に立った職人の技を特別な日のためだけではなく、毎日の朝食や昼食として気軽に楽しめること。それこそが、夙川で長く愛されてきたブーランジェリー・フリアンドらしさです。
| 住所 | 兵庫県西宮市若松町3-1 |
|---|---|
| 電話 | 0798-23-0101 |
ブーランジェリー・フリアンド (FRIADNE PATISSERIE BOULANDERIE) | フリアンドは夙川のブーランジェリー(パン屋)です
friandeboulangerie.com…