浦田駅「ドライブイン古城」
倉敷市福田町の古城池トンネル近くにあるドライブイン古城は、昔ながらの麺類自動販売機とゲームコーナーが残る、昭和のドライブイン文化を今に伝えるスポットです。倉敷市の資料でも、福田町福田2111-1のドライブイン古城として飲食店営業の記載が確認でき、営業形態は「自動販売形態」とされています。現在のような施設がいつから営業しているのか、創業年を裏付けられる資料は確認できませんでしたが、少なくとも2010年には麺類自販機が稼働していた記録が残っています。観光地として整えられたレトロ施設ではなく、道路沿いで休憩や食事をするドライバーたちを迎えてきた場所が、その雰囲気を残したまま使われ続けているところに大きな魅力があります。
ドライブイン古城を訪れるなら、ぜひ見ておきたいのが店内の自販機コーナーです。飲料や菓子、カップ麺などの自動販売機に交じって、今では見かける機会が少なくなった富士電機製の麺類自動販売機が稼働しています。ボタンを押してしばらく待つと、取り出し口から温かな麺が丼に入った状態で出てくる昔ながらの仕組みです。コンビニエンスストアが各地に広がる以前、こうした自販機はドライブインや街道沿いの休憩所などで手軽に温かな食事をとれる設備として親しまれていました。現在では機械そのものが貴重になり、ドライブイン古城は食事だけでなく、かつてのロードサイド文化に触れられる場所としても興味深い存在になっています。
自販機の代表的な一杯が天ぷらうどんです。やわらかなうどんに天ぷらを合わせたシンプルな構成で、自動販売機から熱々の状態で出てくること自体が、この場所ならではの楽しみになっています。もうひとつの定番として紹介されてきたのがきつねそばで、そばと油揚げを組み合わせた昔ながらの一杯です。時期によって売り切れや内容の変更も考えられるため、訪れた際に自販機の表示を確認して選ぶのがおすすめです。
さらに館内にはカップ麺や菓子類、飲み物などを扱う自動販売機も並び、食堂で注文する一般的なドライブインとはひと味違った光景が広がっています。そのすぐそばにはゲームコーナーがあり、年季を感じさせるゲーム機も見られます。麺類自販機で温かな一杯を味わい、その横にはゲーム機が並ぶという組み合わせも、かつて各地の街道沿いにあったドライブインを思わせます。倉敷美観地区のような歴史観光とはまったく異なる角度から、少し懐かしい倉敷の風景を楽しめる場所です。
ドライブイン古城は古城池トンネルの南側にあり、車で訪れる際は進行方向に注意が必要です。トンネル周辺は上下線の位置関係から反対方向から入りにくい場合があるため、無理な転回はせず、安全なルートを確認して向かうのがおすすめです。また、自動販売機は機械の故障や商品の売り切れなどで利用できないことも考えられます。昔ながらの設備が今も動いていることそのものを楽しみに、倉敷のちょっと変わったドライブスポットとして立ち寄ってみたい場所です。
| 住所 | 岡山県倉敷市福田町福田2111-1 |
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