塩沢湖を中心とした広大な敷地に、美しい自然と、歴史的価値の高い建物、美術館、そして多彩なレジャー施設が調和した複合リゾートです。
四季折々の景観の中で、アートや文化に触れ、アクティビティを楽しみ、心身ともにリフレッシュできる場所です。
園内を象徴するのは、中央に広がる塩沢湖です。湖畔の美しい景観は、四季を通じて異なる表情を見せます。
春は新緑、夏は涼やかな木陰、秋は湖面に映る鮮やかな紅葉、そして冬は静けさに包まれた景色と、いつ訪れても心癒される風景が広がります。
特に6月から10月にかけては、イングリッシュローズガーデンが見頃を迎え、約180種類のバラが華やかに咲き誇り、甘い香りで園内を満たします。

軽井沢タリアセンの大きな魅力の一つは、移築・保存された複数の歴史的建造物にあります。中でも必見は、国の登録有形文化財にも指定されている「睡鳩荘（すいきゅうそう）」です。
この建物は、アメリカ出身の建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズによって昭和6年（1931年）に実業家・朝吹常吉の別荘として建てられました。
ヴォーリズは、クライアントの要望を第一に考え、住み心地や健康への配慮を最優先する設計思想を貫いたことで知られています。睡鳩荘もその思想を反映し、自然と調和した温かみのある山荘風の佇まいが特徴です。
現在は軽井沢タリアセン内に移築され、内部が一般公開されており、当時の調度品とともに別荘文化の優雅な雰囲気を肌で感じることができます。

また、軽井沢タリアセンには、もう一つの重要な建築物が存在します。それが湖畔に建つ「ペイネ美術館」です。
この建物は、もともと近代建築の巨匠アントニン・レーモンドが自身のアトリエとして設計した「軽井沢夏の家」でした。
現在、ここではフランスの画家レイモン・ペイネの原画やリトグラフ、愛用の画材などが展示されています。
「ペイネの恋人たち」シリーズで世界中の人々を魅了したペイネの作品は、「愛と平和」をテーマとしており、軽井沢の別荘地が持つ静謐でロマンティックな雰囲気と見事に調和しています。
建築ファンにとっては、ヴォーリズとレーモンド、二人の巨匠の作品を同じ敷地内で鑑賞できる、非常に貴重な場所でもあります。