都電荒川線面影橋駅や、地下鉄副都心線西早稲田駅から歩いて数分の場所にあるらぁ麺やまぐちは、開業以来、ラーメン激戦区の高田馬場エリアで高い評価を受け続ける名店です。店主のは、もともとはサラリーマンをされていましたが、ラーメン好きが高じてコンテストで優勝したことがきっかけとなり、東京での開業へと至りました。開業当初から、学生街で主流だったジャンクな味わいとは一線を画す、洗練された一杯を打ち出し、瞬く間に注目を集めました。その実力は、2015年から6年連続で「ミシュランガイド東京」のビブグルマンに選出されるという実績が裏付けています。開店から約5年後の2018年には、現在の場所へ移転し、お客様との距離が近いカウンター越しの接客ができるようになりました。

このお店の最大の魅力は、一杯の完成度を追求し、進化し続ける姿勢です。
オープンから約10年という節目に、麺、スープ、タレ、具材の全てを見直すという大規模なリニューアルを行いました。
特にスープの進化は目覚ましく、福島県の会津地鶏の使用量を従来の2倍に増やすことで、繊細さの中にも力強い旨味を感じられる仕上がりになったそうです。さらに、北海道産の羅臼昆布から丁寧に取った出汁を合わせることで、奥深い味わいを生み出しています。タレには「香りを付けた醤油」「生揚げ醤油」「たまり醤油」の3種類を丼の中で使い分けるという細やかなこだわりがあり、味の層に厚みを持たせています。

看板メニューである鶏そばは、会津地鶏や山水地鶏など数種類の地鶏の旨味を凝縮した鶏清湯醤油スープが決め手の一杯です。透き通ったスープでありながら、濃厚な鶏の風味が口いっぱいに広がり、その上品な香りが食欲をそそります。このスープに合わせる麺も、しなやかで伸びにくく、食べ応えのあるように形状から改良を重ねた特注品を使用しています。具材のチャーシューにも工夫があり、豚の肩ロースを使い、油の多い部分と少ない部分を使い分けることで、食感の異なる2種類を提供しています。部位ごとに加熱温度を調整し、それぞれの肉の個性を最大限に引き出しているため、具材の一つ一つが主役級の味わいです。

また、鶏そばと並ぶ人気を誇るのが鶏つけそばです。こちらは細麺を使用しているのが特徴で、のどごしが良く、つるつると食べ進められるのが魅力です。ただし、麺の特性を考慮して「あつもり」での提供は行っていないので、お気をつけください。このほかにも、贅沢なトッピングが加わる特製鶏そばは、温玉やチャーシューが増量され、お店のこだわりを存分に味わえると評判です。完成度の高い一杯一杯には、山口さんの「より美味しいものを届けたい」という揺るぎない想いが込められており、老若男女問わず、誰もが最後まで楽しめる奥深いラーメンに出会えるはずです。

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