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南浜通にある自家焙煎珈琲ちぇりーは、自家焙煎の珈琲と店主手作りのケーキを味わえる、昔ながらの喫茶店です。白い壁と三角屋根を組み合わせた、童話の中に出てくるような外観が目印で、にぎやかな古町中心部から少し歩いた先の静かな街並みに溶け込んでいます。店主の桑野真さんが妻とともに店を開いたのは1984年。かつて南浜通周辺が「グルメ通り」と呼ばれ、多くの飲食店でにぎわっていた頃から営業を続けています。店内には長い年月を重ねた純喫茶らしい落ち着きが残り、カウンターで店主との会話を楽しんだり、テーブル席でゆっくり本を読んだりと、思い思いの時間を過ごせます。
自家焙煎珈琲ちぇりーで大切にしているのは、何よりも珈琲豆の鮮度です。開店当初から使い続けている焙煎機を今も店の奥で使い、粒の揃った豆を選んで焙煎しています。桑野さんは焙煎の基本を教わった後、試行錯誤を重ねながら技術を身につけ、長年の経験と感覚を頼りに豆の状態を見極めてきました。焙煎した豆はすぐに使うのではなく、2〜3日ほど休ませて味が落ち着いた頃を選び、注文を受けてから挽いて一杯ずつ淹れます。店の味を支えてきた焙煎機も、調子が悪くなるたびに桑野さん自身が手を入れながら使い続けているそうです。目指しているのは酸味を控え、苦みをしっかり感じられる味わいで、店主おすすめのブレンド珈琲では、その方向性を素直に楽しめます。2026年の紹介でも、すっきりとした苦みが特徴として紹介されており、甘いケーキとの組み合わせもこの店らしい楽しみ方です。
もうひとつ印象に残るのが、珈琲を入れるカップです。棚には30年以上かけて少しずつ増えてきた、形も色柄も異なるカップとソーサーが並びます。その中から店主がお客さんのその日の印象に合わせて1客を選んでくれるため、どんな器で珈琲が運ばれてくるのかも小さな楽しみです。珈琲そのものだけではなく、器や会話を含めた時間を大切にしているところに、昔ながらの喫茶店らしい温かさが感じられます。
珈琲と並ぶ看板は、桑野さんがほぼ独学で作り続けてきた手作りケーキです。なかでも長く一番人気となっているベイクドチーズケーキは、ほんのり酸味を感じる変わらない味が特徴です。ケーキは全体的に甘さを控え、珈琲と合わせても重くなりすぎない仕上がり。2026年時点では常時5種類以上が用意され、材料や季節によって内容が変わります。定番としてパンナコッタケーキやスイートポテトケーキがあり、旬の果物を生かしたケーキが加わることもあります。良い素材が手に入った時に、その素材に合ったものを作るため、いつ訪れてもまったく同じ品揃えとは限らないところも魅力です。
季節の楽しみとしては、初夏から夏に登場する店主手作りのミルクジェラートや、秋のモンブランケーキもあります。モンブランケーキには、店主自身が栗拾いで集めた栗を使うこともあり、毎年楽しみにする人がいる季節菓子になっています。ほかにもブルーベリーケーキや苺を使った苺のムースケーキなど、その時季ならではの素材を生かした菓子が並びます。珈琲を一杯飲んで終わるのではなく、今日はどんなカップが選ばれ、ショーケースにはどんなケーキが並んでいるのかまで楽しみに訪れたくなるのが、自家焙煎珈琲ちぇりーです。古町散策の途中、少し静かな場所で腰を落ち着けたい時に立ち寄れば、珈琲の香りと人の温かさに包まれた、ゆるやかなひとときを過ごせます。
| 住所 | 新潟県新潟市中央区南浜通1番町372 |
|---|---|
| 電話 | 025-229-2718 |
古町の片隅、隠れ家のような純喫茶。新潟市古町から少し外れた南浜通りに、33年前からある小さな喫茶店。白いメルヘンな建物が目印です。30年愛され続ける珈琲をお気軽にお試しください。…