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松陰神社通り商店街に店を構えるDominicは、薪火で仕上げる料理とお酒を気軽に楽しめる小さなビストロです。2025年9月にオープンし、店主を務めるのは近藤大介さん。長崎県で洋食店を営む家庭に育ち、幼い頃から料理人に憧れてきました。東京ではラ・ベットラ・ダ・オチアイなどで経験を積み、調布・深大寺の薪火料理店Marutaでも薪を使った調理を学んでいます。その後、フードスタイリングやケータリング、弁当事業などさまざまな形で料理に携わり、自分の店として開いたのがDominicです。店名には、近藤さんが以前から「ドムさん」と呼ばれていたこともつながっています。
お店探しの際には、デリバリーの仕事をしながら都内のさまざまな街を巡ったという少し変わったエピソードもあります。その中で出会ったのが、個人店が軒を連ねる松陰神社通り商店街でした。ゆっくり走る世田谷線や商店街の穏やかな空気が、自分の思い描く店のテンポと重なったといいます。店舗は以前、地域で長く親しまれていた中華料理店だった建物を受け継いだもの。薪火を据えたオープンキッチンを中心に、料理ができあがるまでの時間もゆったり楽しめる空間に仕立てています。
Dominicの主役は、ガスや電気とは異なる火の表情を生かした薪火料理です。近藤さんが大切にしているのは、炎の強い直火と、薪が燃えて赤くなった熾火を食材によって使い分けること。火力を均一に整えすぎず、薪ならではの香りや焦げ、焼きむらまで料理の味わいとして生かしています。野菜は産地や作り手がわかるものを選び、肉や鮮魚には故郷の長崎から届く食材も取り入れています。手間のかかる薪火だからこそ、急いで食事を済ませるのではなく、火を眺めながら料理を待つ時間まで楽しんでほしいという思いが込められています。
代表的な料理のひとつが薪焼きハンバーグwithパスタです。薪火で香ばしく焼いたハンバーグに、牛すじのだしを生かしたデミグラスソースと太めのパスタを合わせた、昔ながらの洋食を思わせる一皿です。ハンバーグを崩してパスタと絡めればミートソースのようにも楽しめ、近藤さんが育った洋食店の記憶と、現在の薪火料理が重なります。薪火を使った料理でありながら、肩肘を張らずに親しみやすい味へ落とし込んでいるところもDominicらしさです。
さらに、長崎県対馬から届く鹿肉を塊のままじっくり焼き上げる長崎県対馬産鹿肉ローストも薪火の魅力が伝わる料理です。網の高さを調節しながら時間をかけて火を入れ、表面を香ばしく、中には赤身のうまみを残すように仕上げます。赤ワインとビネガーを煮詰め、黒コショウを利かせたソースを添えるなど、ビストロらしい味わいも楽しめます。魚料理では鯛の出汁で炊くDominicのピラフがあり、鯛に薪火の煙をまとわせてから、だしを使ってピラフに仕立てています。パプリカやハーブを組み合わせた香り豊かな一皿で、洋食を土台にしながら自由に味を組み立てる近藤さんの料理が感じられます。季節や仕入れによって料理は変わるため、その日に出会える食材も楽しみのひとつです。
料理に合わせるお酒はナチュラルワインを中心に、赤、白、オレンジ、ロゼのワインやクラフトビールなどをそろえています。薪の煙をまとった肉や野菜とワインを合わせながら、普段の夕食よりほんの少し特別な時間を過ごせるのがDominicの魅力です。松陰神社前駅から歩いて3分ほどと立ち寄りやすく、松陰神社や商店街を歩いたあとの夕食にも似合います。特別な日のためだけのレストランではなく、近所の人がふらりと食事に訪れられる店を目指す姿勢にも、松陰神社前という街との自然なつながりが感じられます。
| 住所 | 東京都世田谷区若林4-26-8 |
|---|---|
| 電話 | 080-3221-0569 |

Dominic DOM(@dominic_shoin) • Instagram写真と動画
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