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バリ州の文化的景観は、インドネシア・バリ島に受け継がれてきた伝統的な水利システム「スバック」と、それによって育まれた棚田や湖、寺院が一体となった文化遺産です。2012年にユネスコ世界文化遺産へ登録され、正式名称は「バリ州の文化的景観―トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム」とされています。
この世界遺産の最大の特徴は、単なる美しい棚田ではなく、人・自然・神々との調和を大切にする「トリ・ヒタ・カラナ」というバリ・ヒンドゥーの考え方が、農業や暮らしの中で今も息づいていることです。9世紀頃から続くとされるスバックは、水を地域全体で公平に分け合う仕組みであり、水源となる山々から流れる水を水路や堰で棚田へ導き、豊かな稲作を支えてきました。この共同管理の仕組みは、農業だけでなく地域の信仰や祭礼とも深く結び付いています。
世界遺産は1か所ではなく、次の6つの資産で構成されています。
中でもジャティルイの棚田は、広大な棚田が山の斜面いっぱいに広がる代表的な景観として知られています。機械化が進んだ現在でも、昔ながらの農法とスバックの仕組みが大切に守られ、季節ごとに異なる美しい表情を楽しめます。また、タマン・アユン寺院は18世紀に建てられた王家ゆかりの水の寺院で、多重塔が並ぶ優雅な姿が印象的です。プラ・ウルン・ダヌ・バトゥール寺院は、バトゥール湖の水を司る重要な寺院として、今も農業を支える人々の信仰を集めています。
訪れる際は、寺院が現在も信仰の場であることを忘れず、露出の少ない服装を心掛け、立ち入りが制限されている区域には入らないよう注意が必要です。また、棚田は農作業が行われている場所でもあるため、畦道を歩く際は農地を傷めないよう配慮しましょう。雨季には足元が滑りやすくなるため、歩きやすい靴を用意すると安心です。地域の人々が長い年月をかけて守り続けてきた景観だからこそ、マナーを守って見学することが、美しい文化遺産を未来へ受け継ぐことにつながります。
| 住所 | Jl. Serma Cok Ngurah Gambir Singapadu, Jl. Bird Park, Batubulan, Kec. Sukawati, Kabupaten Gianyar, Bali 80582 インドネシア |
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| 電話 | (0361) 299352 |